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ファーウェイの独自OS「HarmonyOS」は、決してAndroidの代替ではない

8/12(月) 14:10配信

WIRED.jp

中国の通信機器大手ファーウェイ(華為技術)が、独自OSの開発を進めているという噂は数カ月前からあった。米国政府の禁輸措置によってグーグルとの取引が停止する可能性が高いため、自社製OSの必要性が日に日に増しているからだ。

米国によるファーウェイへの“制裁”は、中国による「独自技術志向」に火を付ける

そこで誕生したのが「HarmonyOS」、中国語では「鴻蒙」という名の独自OSである。表面的には、最新OSのあるべき姿を体現した革新的で興味深いOSのようだ。決して単なるAndroidの代替などではない。

軽量で幅広く使える独自OS

HarmonyOSは、中国・東莞市で開かれたファーウェイの開発者向けイヴェントで初公開された。同社コンシューマー・ビジネス・グループの最高経営責任者(CEO)である余承東(リチャード・ユー)は、HarmonyOSのもつ幅広い可能性について次のように語っている。

「幅広いデヴァイスやプラットフォームで使用でき、あらゆるシナリオに対応できるOSが必要でした。レイテンシー(遅延)が少なくサクサクと動き、強固なセキュリティを求める消費者の声に応えたOSなのです」

実際にHarmonyOSは、幅広い用途で利用できるように設計されている。オープンソースのプラットフォームであり、スマートテレビやスマートウォッチ、IoTデヴァイスなどに最適化できるようになっている。

そしてマイクロカーネルのアーキテクチャーは軽く、重要な点としてAndroidの基盤であるLinuxカーネルに由来して“お荷物”となっていた古いシステムを取り除いている。ちなみにカーネルとは、OSの中核部分で操り人形を動かす「人の手」に相当する。マイクロカーネルとは余計な部分を取り除いたもので、操り人形でいえばひもの数を10本から1~2本まで減らすようなものである。

ファーウェイは、HarmonyOSが「Deterministic Latency Engine(決定的レイテンシーエンジン)」を搭載していることを売りにしている。アプリや機能がリソースの取り合いを起こした際に、Androidより効果的にリソースの優先順位を割り当てられるという。

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最終更新:8/12(月) 14:10
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