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セレナがリタイアし、地元カナダのアンドレスクが優勝 [女子テニス]

8/12(月) 17:00配信

テニスマガジンONLINE

「ロジャーズ・カップ」(WTAプレミア5/カナダ・トロント/8月5~11日/賞金総額283万ドル/ハードコート)の女子シングルス決勝で、第8シードのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が背中の故障のため試合を途中棄権し、19歳ビアンカ・アンドレスク(カナダ)が同大会で優勝した50年ぶりの地元選手となった。

ロジャーズ・カップ2019|PHOTOアルバム

 治療を受けるためにセレナがメディカル・タイムアウトをとったとき、アンドレスクは第1セットで3-1とリードしているところだった。そして、それから1分もしないうちに主審がセレナが試合を棄権する旨を発表し、結果的にアンドレスクに今季2つ目となるWTAタイトルを手渡すことになった。

 決勝は、わずか16分しかもたなかった。

 主審がセレナのリタイアを発表したあと、元世界ランク1位の彼女はベンチに座ったまま泣き始めた。アンドレスクはすぐにセレナの元へ慰めに行き、セレナに対していかに自分が彼女を敬愛しているかを告げながら彼女を抱擁した。

「私は(通常)泣き虫ではないんだけれど…でも、みんなありがとう」

 準優勝の小切手を受け取ったあと、セレナは涙をこらえ、むせびながらこう言った。

「今日、プレーすることができなくてごめんなさい。トライしたけど、どうしてもできなかった」

 セレナのリタイアは、今年のロジャーズ・カップで起きたトップ選手たちの故障の最後のものだった。

 第4シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)は予選勝者のマリー・ブズコバ(チェコ)に対する準々決勝の途中で棄権。男子では、ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)が注目のカナダ人対決となったフェリックス・オジェ アリアシムに対する試合がセットオールとなったところでリタイアし、ガエル・モンフィス(フランス)は第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)に対する準決勝開始前に故障による棄権を発表した。

 会場のトロントにほど近いオンタリオ州ミシサガ出身のアンドレスクは、世界トップ10選手のうち7人に勝ったことがある。週明けに更新される世界ランクで、27位から14位に上がることが予見されている。彼女のこれに先立つキャリア最高ランキングは22位だった。

「今この瞬間、言葉もないわ。私は女子決勝に進出した1969年以来のカナダ人であり、1969年以来のカナダ人優勝者となった」とアンドレスクはコート上の表彰式で優勝杯を授与されたあとに、こう言った。

「これは夢の実現よ。今週は楽な週ではなかった。私は多くのタフな試合を潜り抜けてきた」

 右肩の故障のため5月のフレンチ・オープンを棄権したアンドレスクにとって、このロジャーズ・カップは復帰第1戦だった。

「ここ2ヵ月は容易ではなかった」とアンドレスクは観客たちに向かって語った。

「私は自分に『決してあきらめるな』と言い続けていた。私は、自分の故障を躓きではなく、より挑戦とみなすよう努めている。可能な限り、それに前向きに取り組むようにしてきたの」

 アンドレスクはセレナとの決勝に先立ち10時間54分と、今年のロジャーズ・カップでほかのどの選手よりも長い時間をコートの上で費やしてきていた。

 女子の決勝に進出したアンドレスク以前の地元選手でオンタリオ州ウインザー出身のフェイ・アーバン(カナダ)は、1969年大会の決勝でバンクーバー出身のビッキー・バーナー(カナダ)を倒していた。それは大会がまだクレーコートで行われ、「カナディアン・オープン」と呼ばれていたときのことである。

 ダブルス決勝も行われ、第1シードのバーボラ・クレイチコバ/カテリーナ・シニアコバ(ともにチェコ)が第3シードのアンナ レナ・グロエネフェルト(ドイツ)/デミ・シヒュース(オランダ)を7-5 6-0で下して大会を制した。 (C)AP(テニスマガジン)

TORONTO, ON - AUGUST 11: Bianca Andreescu (CAN) consoles Serena Williams (USA) during the Rogers Cup tennis tournament final on August 11, 2019, at Aviva Centre in Toronto, ON, Canada. (Photo by Julian Avram/Icon Sportswire via Getty Images)

最終更新:8/12(月) 17:00
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