ここから本文です

フロッピーディスクは今?「面倒を見る人」がいなくなった現状

8/12(月) 8:32配信

HARBOR BUSINESS Online

フロッピーディスクの終焉と亡霊

 フロッピーディスクは、非常に広く普及していた。しかし、そうしたフロッピーディスクも、コンピューターの記憶媒体の大容量化に伴い、歴史的な役割を終えた。

 2009年3月末に、三菱化学メディアは3.5インチのフロッピーディスクの販売を終了した(参照:三菱化学メディア株式会社)。そして、2011年3月末にはソニーも販売を終了した(参照:ソニー)。

 パソコンにフロッピーディスクドライブが搭載されることもなくなり、読み書きが必要ならUSB接続する装置を利用しなければならない。筆者も、1台だけUSB接続のフロッピーディスクドライブを捨てずに残している。手持ちのフロッピーディスクからはデータを吸い出しているが、他人から渡されることを考えてのことだ。

 生産が終わり、読み書きも特殊な装置が必要になっている。こうした状況になると、フロッピーディスクは世の中から消えたテクノロジーのように思えるだろう。しかし、古くからのシステムを維持しているところでは、亡霊のように生き残っている。

 たとえば2014年には「米大陸間弾道ミサイルのシステムでは8インチフロッピーが現役で使われている」という話題があった。2015年には「米政府のCTOはホワイトハウスからフロッピーディスクを無くせるか」、2016年には「米政府機関、古いITシステムの運用と維持に予算の75%を費やす。8インチフロッピーディスクは来年退役の計画」という話が流れてきた。

 ごく最近まで、IT大国のアメリカの中枢でさえこうした状況だ。機械によっては数十年現役の可能性がある。まだしばらくは、フロッピーディスクは世界の各所で使われ続けるのだろう。

【柳井政和】
やない まさかず。クロノス・クラウン合同会社の代表社員。ゲームやアプリの開発、プログラミング系技術書や記事、マンガの執筆をおこなう。2001年オンラインソフト大賞に入賞した『めもりーくりーなー』は、累計500万ダウンロード以上。2016年、第23回松本清張賞応募作『バックドア』が最終候補となり、改題した『裏切りのプログラム ハッカー探偵 鹿敷堂桂馬』にて文藝春秋から小説家デビュー。近著は新潮社『レトロゲームファクトリー』。

ハーバービジネスオンライン

2/2ページ

最終更新:8/12(月) 8:32
HARBOR BUSINESS Online

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事