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『天気の子』新海誠監督「何か大きな石を投げてどんな模様の波紋が立つのかを観測するような、エンタメとしては王道だけど、予定調和ではなく賛否分かれる映画です」

8/12(月) 6:00配信

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期待値が上がりまくりの新海誠(しんかい・まこと)監督最新作『天気の子』。見る者の心を奪う美しすぎる新時代の映像表現とエンタメ要素はそのままに、"実験的要素"もあると語られる本作はどんな思いで生み出されたのか? 新海監督の素顔と本音に迫った!

【画像】待望の新作『天気の子』

■ピュアな芸術作品を作る気持ちはない
──新作『天気の子』のお話を伺う前に、まずは3年前の前作『君の名は。』が国民的大ヒットとなったことへの、率直な感想をお聞かせください。

新海 『君の名は。』は、売れるかどうかは別にして、作っている最中から"文句なく面白い"と思ってもらえる手応えがはっきりありました。でも、これだけの自信を持っていた作品なのにもかかわらず、結果的には、すごく文句や批判も言われたんです。

ヒットした結果、多くの人に作品が届くと、まったく想定してなかったこともたくさん言われるんだな、というのが僕の中で一番大きな経験でした。

──話題になれば当然、今までのファン以外にたくさんの人も見ますからね。

新海 それまで、僕のお客さんはおよそ10万人で、いわば一緒に映画を作っている感覚というか、親密な関係を築けていたと思うんです。それが『君の名は。』で、思いがけずお客さんが2000万人になってしまった。

いわば、僕の映画を見たいと思う人だけに届いていたものが、観客としてまったく想定していなかったような人もたくさん見たことで、今までのお客さんとの"幸せな共存関係"みたいなものはきれいに消えましたよね。

──これだけヒットすると、古参ファンにとっては手の届かない存在になった感覚もあるかもしれませんが、ご自身の中で変わったことは?

新海 う~ん、常に監視されているような気分になったかな。SNSでの言動に気を使うようになったし、誰も僕自身なんかに興味なかったはずなのに、人生が少し窮屈になりました。友達の女のコとただ飲みに行くだけでも気をつけなきゃいけない(笑)。

──それだけ、新海作品が注目を集めている証拠だと思いますが、新作『天気の子』に対するプレッシャーは?

新海 一切なかったです。頑張って作ればいい映画になる確信はあったし、東宝に公開日を早々に決められてしまいましたが、スケジュール的に当初から本当にギリギリだったんで、間に合わなくても知りませんよ、と(笑)。

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最終更新:8/12(月) 6:00
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