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マレーがシンシナティでついにシングルス復帰へ [男子テニス]

8/13(火) 0:00配信

テニスマガジンONLINE

 アメリカ・シンシナティで開幕した「ウェスタン&サザン・オープン」(ATP1000/アメリカ・オハイオ州シンシナティ/8月11~18日/賞金総額673万5690ドル/ハードコート)で、アンディ・マレー(イギリス)は痛んでいる様子もなく、終始いい動きを見せつつ短い練習を終えたあと、コートから立ち去るときに微笑みを浮かべていた。

ウェスタン&サザン・オープン2019|PHOTOアルバム

 引退?ーーその話は今、彼の頭にはない。

 反対に、グランドスラム大会を3度制した男はマスターズ大会でふたたびシングルスの試合をプレーするため戦場に戻ってきたのである。

 ウェスタン&サザン・オープン初日で、マレーは注目の的だった。痛みに苦しみながら戦い、敗れたオーストラリアン・オープンからの退出で、彼はキャリアの終わりは近いと考えた。

 しかし彼は最後の望みをかけて1月に人工股関節を挿入する2度目の手術を受け、痛みを除去することに成功して“展望”を完全に変えた。

 大きな困難を乗り越えての彼の予想外の復帰は、月曜日の午後の1回戦でリシャール・ガスケ(フランス)と対戦するときに更なる一歩を踏むことになるだろう。彼にふたたび最高レベルでプレーする準備が整う前に、まだまだ多くの挑戦と難問が残っている。

「それが、僕が身を置いている状況だ。そして僕は6ヵ月前に今のこの状況をオファーされたなら、間違いなく飛びついて契約していただろうね」とマレーは心境を明かした。彼は胸に『BELIEVE(信じろ)』と書かれたシャツを身に着けていた。

「それが、序盤戦でいくつかのエキサイティングな試合を生み出す役に立つよう願っている」

 ひとたび手術が長いこと彼をよろめかせていた痛みを除去すると、32歳のマレーはカムバックに向けて歩み始めた。彼はいくつかの大会でダブルスをプレーし、その中にはセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)と組んで戦ったウインブルドン、兄ジェイミーマレー(イギリス)と組んでプレーしたシティ・オ―プンがあった。

 ここ数週間に渡ってシングルスの練習を行ったあと、マレーはゴーサインを出すに十分なだけよい感触を覚えた。ウェスタン&サザン・オープンが彼にワイルドカード(主催者推薦枠)を与え、そして彼はそれを使ってこのシンシナティの大会本戦に出場することになったのである。

「痛みはまったく感じていない」とマレーは明言した。

「かつてと同じくらいいい動きをすることを期待してはいないよ。それでも多分、今よりいい動きをすることはできるだろうと思っている。でも、それには時間が必要だろう。僕がシングルスをプレーし始めたのは、ほんの数週間前のことなんだ。また僕の臀部の手術からの体調の改善も進行中だ。だから来たる数ヵ月の間に段階を追ってコンディションを向上させていくつもりだよ」

 彼のシングルス復帰で、『ビッグ4』の再集合がいずれ実現することになる。前年度覇者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)、7度大会を制しているロジャー・フェデラー(スイス)、2013年優勝者のラファエル・ナダル(スペイン)と合わせた4人だ。

 日曜日にモントリオールで優勝したばかりのナダルは、シンシナティの欠場を発表した。

 ジョコビッチは昨年の決勝でフェデラーを倒して初優勝し、ずっと彼の手から逃れ続けていた唯一のマスターズ・タイトルをついにつかんだ。彼はそれまで5度決勝で敗れていたのである。ジョコビッチは昨年の結果で、9つあるマスターズ大会のすべてでシングルス優勝を遂げた初のプレーヤーとなった。

『ビッグ4』は過去14タイトルのうち11回を4人の間で分け合い、シンシナティを支配していた。『ビッグ4』はまた、過去17のグランドスラム大会のうち16大会を4人の間で分け合っており、頻繁に決勝で対決し合ってもいた。

「僕らはいまだグランドスラム大会と、非常に重要な大きな大会でベストテニスをプレーし続けている」とジョコビッチはこの日曜日に語った。

 マレーは2012年USオープン、2013年と2016年ウインブルドンに優勝したときの調子からはまだまだ遠く離れているが、未来には希望がある。彼は今、ツアーで定期的にシングルスをプレーする状態に戻りたいと願っているのだ。彼はまた兄と組んでダブルスで2020年東京五輪に出場したいと考えている。

 シンシナティで事がどんなふうに進むか見てみたあと、彼はプレーを再建するために今年後半に別の大会に出場してみるか否かを決めることになる。

「言うまでもなく自分の動きに疑念があるか、臀部やその周辺がどんなふうに感じるかをコート上(試合)で見出すことになる」とマレーは日曜日の練習後にコメントした。

「僕にとって心配するようなことは何もないよ。でも今そう言うのは簡単だが、実際に試合でコートに立ったときには心理的に難しいかもしれない」

 日曜日に行われた1回戦の2試合は、第11シードのジョン・イズナー(アメリカ)が27本のサービスエースを刻み、ドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)を7-6(3) 1-6 7-5で倒した。彼はこの試合で自分が手にした唯一のブレークポイントをものにして試合に終止符を打った。

 また、アレックス・デミノー(オーストラリア)はマルコ・チェッキナート(イタリア)を6-7(5) 6-1 6-2で下し、2回戦に駒を進めた。(C)AP(テニスマガジン)

WASHINGTON, DC - AUGUST 02: Andy Murray (R) and his brother Jamie Murray of Great Britain look on during their doubles match against Raven Klaasen of Russia and Michael Venus of New Zealand during Day 5 of the Citi Open at Rock Creek Tennis Center on August 02, 2019 in Washington, DC. (Photo by Rob Carr/Getty Images)

最終更新:8/13(火) 0:00
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