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4気筒250cc vs 2気筒320cc!『手の内にある超絶』を もう一度[#03 小さなスーパーバイク選手権]

8/13(火) 11:30配信

WEBヤングマシン

上位機種に匹敵する動力性能がある?

前回までのホンダ同士のニーゴー対決では、予想通りというか予想以上の差で4気筒パワーが炸裂した。ならば、禁断の排気量アップで勝負に挑めばどうなる!? かつて4気筒は750ccまで、2気筒は1000ccまでとされていたスーパーバイク世界選手権になぞらえ、ヤマハFZR250RとYZF-R3が対決する!

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●まとめ:伊丹孝裕 ●写真:真弓悟史

気筒数か、排気量か? 小さなSBKが開幕!!

時代が違うとはいえ、排気量が同じニーゴーなら、そりゃあ気筒数が多い方が有利でしょ。出来レースにもほどがある……という批判をかわすべく、次なる戦いとして用意したのが、1990年型のFZR250Rと最新のYZF-R3という新旧ヤマハ対決である。

そう、ご存じの通り、R3は2気筒ながら320ccの排気量を持つR25の強化バージョンだ。高回転型の4気筒と、排気量を拡大したトルキーな2気筒との対決は、さながら小さな世界スーパーバイク選手権である。

リアルな戦いでは、排気量に勝る2気筒のドゥカティが国産4気筒勢を蹴散らす場面が多かった。果たしてこのクラスでも同じことが起こるのか? ホンダ対決の時と同様に、0-1000m加速のタイムを計測した結果はグラフに示した通りだ。

格上にも喰らいつける!

いや、実にいい戦いだった。スタートから100km/hまでの加速ではR3が前に出るも徐々にFZRが追い上げて逆転。そのまま振り切るかと思いきや、R3もねばりにねばり、1000m通過時点でのタイム差はわずか0.6秒ほどだった。排気量アップに勝るチューニングはないと言われるが、それぞれの特性を存分に活かした、見ごたえのある勝負で盛り上がった。

ただし、冷静に考えてみるとFZR250は70ccも排気量が少ないだけでなく、29年も前のモデルである。それで勝ってしまったのだから、やはり当時のマシンの本気度には驚かされる。

「パワーで車速をゴリゴリと押し上げるのがホンダで、ヤマハは洗練されていてスムーズに回り切る。いつの時代もそういうイメージだけど、この頃のニーゴーもやっぱりそうだった、とあらためて実感できた。クラッチをいたわりながらの走行だったにもかかわらず、R3に勝てたという事実にちょっとした凄みを感じる。タイム差はわずかながら、スピード感やパワー感はまったく違い、レーシングマシンを思わせるダイナミックなフィーリングが心地よかった。対するR3はトルクに頼れるから断然楽。CBR-RR対決以上にそれぞれのキャラクターが立っていて楽しかったね」と丸山は語る。

「あまり高回転まで引っ張るよりも、トルクのピークを逃がさないように早めにシフトアップすれば、R3のエンジンの特性は活かせますね。でも爽快なのはやっぱりFZRの4気筒。ホンダよりパワーの発生回転は低いものの、バイブレーションがほとんどなく、上質なマシンに乗っている感覚が強い」とは伊丹。ニーゴー4気筒の底力が見えた対決だった。

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最終更新:8/13(火) 11:30
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