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中国はいかに施設園芸大国の道を歩んできたか

8/13(火) 12:21配信

Wedge

 かつての中国は生鮮物の供給ルートが極めて短く、産地の周辺しか流通しなかった。冬場の北京で手に入る野菜は白菜しかないという時代があった。そんな状態を解決したのがこのプロジェクトだったわけだ。生鮮食品の生産基地を各地に作り、品種改良を進め、各地に卸売市場を整備した。生産量の拡張、流通網の整備、食味の改善が進んだ。施設園芸はこの流れに乗って広がり、国内向けだけでなく、日本や東南アジアなどの外国向けにも生産をするまでになった。

 オランダで唯一、農学部を持つワーヘニンゲン大学には中国からの視察者や留学生が多く、その歓迎のために一角が赤色に染まるほどだと聞く。最新鋭のハウスの研究が進む一方で、各地にある農学部門を持つ大学や研究機関が地域特性に合った施設園芸を研究する。中国はさらなる高みを目指し、ひた走っている。

山口亮子 (ジャーナリスト)

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最終更新:8/13(火) 12:21
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