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Mr.ブレグジット「年内総選挙の可能性は50%」

8/13(火) 5:10配信

東洋経済オンライン

7月24日にボリス・ジョンソン氏がイギリスの新首相に就任し、期限の10月末には何があってもEU(欧州連合)を離脱するとの方針を改めて明確にした。その結果、ブレグジット(イギリスのEU離脱)をめぐる不確実性が一段と高まっている。
今後、どのようなシナリオが見込まれるのか。また、市場が懸念する「合意なき離脱」の場合に、金融市場にどのような影響が出るのか。
ロンドンに拠点を置く野村インターナショナルのFX(外国為替)ストラテジストで、現地のマーケット関係者の間で「ミスター・ブレグジット」とも呼ばれるジョーダン・ロチェスター氏に聞いた。

英国の「ミスター・ブレグジット」は「年内総選挙の可能性は50%」と語る

■ジョンソン氏の勝因は選挙戦の「勝負強さ」

 ――ボリス・ジョンソン氏が与党・保守党の党首選で勝利し、新首相となった勝因をどう考えますか。

 彼は前のロンドン市長として有名であり、ロンドンがもともと労働党の牙城であることを考えれば並外れた実績といえる。こうした選挙戦における勝負強さこそが、保守党が彼をリーダーとして支持した理由だ。

 ――ジョンソン氏は、どんな理由があっても10月31日にはEUを離脱すると言明しています。一方で、EUとよりよい合意を結んだうえで離脱するとも主張していますが、彼が求めるアイルランド国境の「バックストップ条項」排除などでEUと合意することはできるのでしょうか。

 EUやアイルランドがバックストップの必要性を主張する理由の1つは、イギリス政治が不安定であることだ。バックストップ廃止を求める新首相はその方針を変えようとしていない。

 一方で、「合意なき離脱」はEUよりもイギリスに与える悪影響が大きく、イギリス議会が「合意なき離脱」を阻止すると、EU側は繰り返し聞かされてきた。EUがイギリス側の脅しに反応する可能性は非常に低い。

 ――今後のブレグジットの展開で、もっとも可能性の高いシナリオは。

 われわれは現在、「合意なき離脱」の可能性が30%、「合意ありの離脱」の可能性が40%、離脱が撤回される可能性が30%と予想している。依然として「合意ありの離脱」がもっとも高いと見るが、わずかの差だ。

 マーケットの見方も同様だが、「合意なき離脱」の予想を強める一方、「合意ありの離脱」の可能性は低下したと見ている。明らかなのは、議会が選挙を通じて国民の信任を受けないことには、何も成し遂げられないということだ。

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最終更新:8/13(火) 5:10
東洋経済オンライン

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