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ジレットの凋落: P&G 、イノベーションと新分野への投資を進める

8/14(水) 8:51配信

DIGIDAY[日本版]

カミソリ最大手ブランド、ジレット(Gillette)の市場シェア低下が止まらない。そんななか、同ブランドを有するP&G(Procter & Gamble)は小規模なデジタルネイティブブランドを買収して、新しい高級カミソリの開発を行う模様だ。また、同社はほかの主力部門の製品についても消費者トレンドの先を行く取り組みを進めている。

7月30日に行った第4四半期の業績発表のなかで、P&Gはジレットの評価額を80億ドル(約8500億円)引き下げている。その一方でP&G自体の総売上は4%増加し、171億ドル(約1兆8200億円)となっている。同社の成長を牽引しているのは売上が10%の伸びを記録したヘルスケアとホームケア部門だ。

ジレットは、近年P&Gが抱える課題の典型例ともいえる。同ブランドはハリーズ(Harry's)やダラーシェーブクラブ(Dollar Shave Club)といったデジタルネイティブなブランドの台頭に苦しめられている。ジレットも髭剃りのカテゴリーもP&Gの総収益に占める割合は大きくはない。だが、カミソリのリーディングブランドとして数十年君臨してきたジレットにとっては、大きな後退だ。市場調査会社のユーロモニター・インターナショナル(Euromonitor International)の推定によれば、ジレットは2010年には世界の男性用カミソリ市場で実に70%のシェアを誇っていたが、2018年には同47.3%にまで低下している。ただ、P&Gはジレット以外にも女性向けのジレットヴィーナス(Gillette Venus)やフュージョン(Fusion)といったカミソリブランドも展開しており、同社は2018年の年報のなかでこれらを合わせれば世界のカミソリ市場で65%のシェアと発表している。

ライバルのユニリーバ(Unilever)と同様に、P&Gもまた化粧品やシェービングといった主力部門で高級市場の拡大を目指している。さらに同社はデジタルネイティブブランドの買収や早いサイクルでインハウスの新ブランドの立ち上げといった取り組みも進めており、スタートアップによるイノベーションにも余念はない。

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最終更新:8/14(水) 8:51
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