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ドゥカティ パニガーレ V4 の衝撃  その1・エンジン編

8/14(水) 18:02配信

エイ出版社

ドゥカティの歴史を語る上で、2018年は後世まで語り継がれることになるだろう。新生パニガーレに搭載されたV 4エンジンには、それほど強烈なインパクトがあった。そこで改めて、パニガーレV4の「凄さ」を紐解いていく。全4回シリーズの第1回となる今回はエンジン編。

スペイン・ヴァレンシアサーキットで開催されたワールドローンチ試乗に参加した、『ドゥカティマガジン』誌編集長の小川 勤と二輪ジャーナリスト伊丹孝裕との間で交わされた、当時のインプレッションを振り返っていこう。

今回の発表会はスペイン・ヴァレンシア市内にある博物館「シティ・オブ・アート&サイエンス」で開催された。二輪に対する理解と人気の高さが伺える演出だった

スーパーバイクの勢力図を変える超絶パフォーマンス

伊丹:なんだか久しぶりに凄いバイクに乗ったね。15年にヤマハからYZF-R1Mが出た時も驚いたけど、パニガーレV4Sのインパクトはそれ以上だった。「怒涛の加速」っていう表現はこのエンジンにこそふさわしい。

小川:同感です。ライディングモードがなんであれ、最初はストレートでさえ全開にできませんでした。今時のエンジンはどれだけパワフルでもある程度フラットに回るじゃないですか。でもV4Sのエンジンは露骨に高回転型で、特に1万回転を超えてからのパワーの立ち上がり方と回転数の跳ね上がり方はちょっとおかしい。慣れるまで相当時間がかかりました。

伊丹:ライディングモードにはレース/スポーツ/ストリートの3種が用意されているものの、どれを選んでも結局214psに到達するという罠(笑)。そりゃ、どれでも速いよね。裏を返せば、電子制御に対する自信の表れと言えるんじゃないかな。加速感には怯まされるものの、コーナリング中のスタビリティは抜群だった。ストレートよりもフルバンクの方が安心できるスーパースポーツっていうのもある意味、画期的。

小川:その安定性の高さは減速からすでに始まっていて、フルブレーキングでもノーズダイブは穏やかで、ABSの介入も自然ですね。しかもリヤタイヤが微妙に振り出してくれるため、車体をリーンさせる時には向きが変わり始めている。そんなイメージです。

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最終更新:8/15(木) 12:20
エイ出版社

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