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Netflix映画『リム・オブ・ザ・ワールド』の制作ストーリーから、SF冒険作品の進む道が見えてくる

8/14(水) 12:24配信

WIRED.jp

ハリウッド映画が超大作やシリーズものばかりで稼ぐ構図が明確になってきたいま、ストリーミングの世界では逆のことが起きている。多種多様なコンテンツを揃えて多くの視聴者の目を引き、ロングテール化を図る──。そんな新しいコンテンツ像が、いまやニッチな分野になった80年代風SF冒険作品のエッセンスを凝縮したNetflix映画『リム・オブ・ザ・ワールド』からも浮き彫りになっている。

Netflixが「過去の映画」を焼き直す理由

5月に公開されたNetflixオリジナル映画『リム・オブ・ザ・ワールド』を観て、どことなく見覚えがあるように感じたら、それはつくり手の筋書き通りだ。4人の子どもが放り込まれたサマーキャンプは、エイリアンによる侵略の真っただ中である。4人は荒廃したロサンジェルスにはびこるエイリアンを倒すことができる、たったひとつの「鍵」を運ぶことになるのだ。

人間を殺すエイリアンから世界を救うというミッションを通じて、子ども時代の友情が育まれるさまを描いたこの映画は、遊園地の乗り物みたいに勢いがあって楽しい。スティーヴン・スピルバーグが1980年代にアンブリン・エンターテインメントで制作していたアドヴェンチャー映画みたい? そう、それでいいのだ。

4人の子どもたちがロードトリップを体験するストーリーは、『スタンド・バイ・ミー』を彷彿とさせるかもしれない。個性が光る10歳前後の子どもたちが危険なSFアクションアドヴェンチャーに挑むあたりには、海賊が隠した財宝を探す少年たちの冒険を描いた『グーニーズ』や、子どもたちが宇宙への旅に出る『エクスプロラーズ』の雰囲気を感じるかもしれない。

目が利くオタクなら、ロケーションにおいても気づく点があるだろう。例えば、ユニバーサルスタジオの野外撮影セットであるコートハウススクエア(『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の時計台があったところ)、近未来SF映画『ニューヨーク1997』のほか、エイリアンが登場する『バカルー・バンザイの8次元ギャラクシー』のエンドクレジットが撮影されたセプルヴェダ・ダムなどだ。この類の映画は期待を裏切らない。

「昔はこの手の映画が毎年公開されたものです。楽しくて大好きで、重要な作品でした。それなのに、こうした映画をハリウッドはつくることをやめてしまいました」と、リム・オブ・ザ・ワールドの脚本を書いたザック・ステンツは話す。

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最終更新:8/14(水) 12:24
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