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「Days Gone」はゲームとして悪くはないが、世界観が少し「ズレている」印象が否めない:ゲームレヴュー

8/14(水) 12:32配信

WIRED.jp

PS4用ゲーム「Days Gone」は、ソンビと戦うバイカーが主役のゲームだ。男が相棒のバイクとともに終末の世界を生き抜くさまには愛着が湧き、なかなか面白い。しかし、その設定とオープンワールドには既視感は否めないだけでなく、ゲーム全体に浸透する「強い男が社会を制す」という考えには違和感が付きまとう──。『WIRED』US版によるレヴュー。

ゾンビが溢れるありがちな終末とは?

PS4用ゲーム「Days Gone」でデータを読み込む際に表示されるアイコンは、ゲームに出てくる指輪だ。このゲームでは驚くほど頻繁にロード画面が表示され、その右下では指輪が銀色に輝きながら毎回クルクル回っている。

この指輪はゲームのシンボルでもあり、とてもうやうやしく扱われている。主人公であるバイカーが、(おそらく)亡くなった妻から生前に贈られたもので、繰り返し現れるモチーフだ。日ごろの記憶の少し外れた領域にいつも存在していて、ずっと消えずに残っている感じだと言っていい。

だが、この指輪はなかなか派手な代物でもある。自意識過剰な雰囲気が漂うトゲトゲしたアクセサリーで、動物の頭蓋骨のような形だ。

この指輪そのものや、指輪が象徴する主人公と妻との関係に、この作品は心から敬意を払っている。だが、どこか少し「ズレている」感じがする。このゲームそのものが自らの世界にどっぷり浸かりすぎていて、こうしたものごとがいかに浮世離れして見えるのかに気づいていないのだ。

そんな雰囲気がゲーム全体に満ちている。Days Goneの設定は、広大なオープンワールドにさまざまな敵の勢力がいる、というおなじみのフォーマットだ。敵のなかには際限なく湧き出てくるように思えるゾンビの群れもいて、「freakers(フリーカーズ)」と呼ばれている。

このゲームは、最初に抱いた印象よりは全体的に面白い。とはいえ、少しやりすぎの感じがある。ゲームとしてつくり出した世界をとにかくうやうやしく扱っているが、その世界観が自分たちの思っているよりもズレていることに気づいていない。

最終更新:8/14(水) 12:32
WIRED.jp

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