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ノキアが家庭用Wi-Fiルーターの新製品、そのコスパの高さに見えた「本当の狙い」

8/14(水) 18:11配信

WIRED.jp

かつて携帯電話市場で一世を風靡したノキアが、消費者市場に帰ってきた。機能の割に手ごろな価格の家庭用Wi-Fiルーターの新製品を発売したのだ。いまやビジネス向けが主力のノキアが家庭用製品を投入した理由を探ると、どうやらその視線は消費者だけを捉えているわけではなさそうだ。

メーカーにとって「価値あるデータ」の源泉

かつて携帯電話のトップメーカーだったノキアは、スマートフォンの黎明期につまずいて消費者ブランドとしての魅力を失った。しかし、いまでも企業向けのネットワーク機器を生産・販売しており、ここで培ったテクノロジーを利用して消費者市場に返り咲こうとしている。

2018年に発表されて出荷が始まったメッシュWi-Fiルーター「Beacon 3」がそのひとつである。このルーターの新しいヴァージョンを、このほどノキアは発表した。自宅に何台もの子機を必要としないコスト意識の高い消費者に訴求するはずだ。それにグーグルや、アマゾン傘下になったEeroによる使い勝手のいいルーターに真っ向から対抗する製品でもある。

メッシュWi-Fiルーターの「Beacon 1」は、メッシュネットワーク環境用のビーコン信号を発信しながらWi-Fiルーターとして機能する。また、ネットワーク接続が悪くなると自動的にチャンネルを切り替える自己修復機能がある。

Beacon 1は、1台130ドル(約14,000円)で米Amazon.comで販売されている。これは競合製品と比べると決して格安とは言えない。EeroやグーグルのWi-Fi製品は、3つセットで250~400ドル(約27,000~43,000円)で売られているからだ。

これに対してノキアはBeacon 1を、これ単体で役立つ製品として販売していきたいと考えている。もしくは、Beacon 3の3台セット(米Amazon.comで450ドル=約49,000円)のような従来製品を補完する位置づけにしようとしているのだ。

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最終更新:8/14(水) 18:11
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