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「我々は選挙を控えている」元“裏番長”二階俊博幹事長コメントの見事な「そのまま感」

8/14(水) 5:30配信

文春オンライン

「我々は選挙を控えている」

「選挙を一生懸命頑張ったところに予算を付ける」

【写真】「黙って聞けぇ」とすごんだ二階俊博幹事長

 あ、すいません、どちらも自民党の二階俊博幹事長の言葉でした。

 前者は老後2千万円問題で金融庁に撤回を求めた際の発言。後者は参院選直前の業界団体の会合でのもの。

 決して私は二階幹事長をお題にしたわけではなく、政治家と選挙についてよくわかる言葉を選んだらこの二つだったのである。

二階氏の発言は「そのまま」感の繰り返し

 どちらも共通するのは「そのまま」感だ。ホントに言っちゃうんだという底が抜けた感がある。

 しかし二階氏の発言はこの繰り返しなのである。

 たとえば幹事長就任以降のこの発言。北朝鮮による弾道ミサイル発射を受けて、

「大きな防空壕を造ることができるかできないか、対応していかなければならない」(2017年7月)。

防空壕は絶好の「公共事業=国土強靱化」だった?

 この発言には「え、防空壕? 何言ってんだ?」という多くの批判を浴びた。呆れられた。だが二階氏は「公共事業を重視する国土強靱化を主張し、財政出動に積極的」(2016年8月1日・日本経済新聞)という人だ。

 つまり「防空壕をつくろう」というのは比喩でも冗談でもなく「そのまま」なフシがあった。土建業界の熱い支持も得て成り上がってきたおじさんにとって防空壕は絶好の「公共事業=国土強靱化」だったのだろう。見事なそのまま感ではないか。

「オモテに出てはいけないおじさん」から「二階のトシちゃん」へ

 私は二階氏が自民党の幹事長に就任後、「 オモテに出てはいけないおじさん 」が出てきてしまったと2年前に書いた。同時にこれは注目しといたほうがいいと周囲に言い続けてきた。それまでは陰の実力者っぽかったけど、幹事長に就任したからにはそのヤバさが可視化されて見逃せないと思ったからだ。

 私のなかでは注目度がアイドル以上という意味で「二階のトシちゃん」と呼ぶことにした。

 オモテに出ちゃったトシちゃんのヤバさはさっそく可視化された。

 衆院本会議での代表質問で野党席からヤジを浴びると「黙って聞けぇ」と公然とドスをきかしたトシちゃん。

 都議選の投票日の前に「落とすなら落としてみろ」と威嚇したトシちゃん。

 政治家の失言を報じるマスコミに対し「人の頭をたたいて血を出したって話じゃないのだから」とパンチの効いた例えをかましたトシちゃん。

 どれも予想以上にヤバかった。

 先日の参院選の選挙特番ではこんなシーンもあった。

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最終更新:8/14(水) 5:30
文春オンライン

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