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SDGsをデザイン 70億人とコミュニケーションするために必要なことを開発者が語る

2019/8/14(水) 12:00配信

WWD JAPAN.com

SDGs(持続可能な開発目標)のロゴを目にする機会が増えた人も多いのではないだろうか。この親しみやすいデザインと色、単純明快な言葉とともに示されたロゴは、世界70億人がコミュニケーションできるものだが、実は、このデザインに至る前は、SDGsは難解な言葉でつづられた箇条書きだった。

【画像】SDGsをデザイン 70億人とコミュニケーションするために必要なことを開発者が語る

SDGsは2015年に国連で採択された「誰一人取り残さない」世界のための17の目標と169項目のターゲットで、30年までに達成を目指す世界共通の目標だ。持続可能な社会に向けて、国や企業、自治体、そして個人が自由な発想で取り組めるようにするもので、誰もが簡単に内容を理解できるものである必要があった。

"「インフォメーションとコミュニケーションは違う」"

SDGsのデザインとコミュニケーションを設計したヤーコブ・トロールベック(Jakob Tollback)=ザ・ニュー・ディヴィジョン(THE NEW DIVISION)代表の基調講演を6月に聞いた。彼が語った言葉の中でも特に印象的だったのは「インフォメーションとコミュニケーションは違う」ということ。当たり前のことのようだが、実はドキっとする人も多いのではないだろうか。

スウェーデン出身のトロールベック氏はアップル(APPLE)やグーグル(GOOGLE)、MTVなどのデザインワークやブランディングを手掛け、数多くの実績と受賞経歴を持つ。そもそも彼が手掛けることになったきっかけは2014年12月に届いた1通のメールだったという。そこには難解な言葉で箇条書きになった17の目標と169項目のターゲットについて書かれていた。「当時は、『皆から理解されるものにはならないだろう』と言われていた。だからこそやりたいと思った」と名乗り出たという。

"難解な言葉を人々が行動に移せるアイコンに変換"

「難解な言葉を、人々が行動に移せるようなものにすること。よりポジティブに目標に向かえるような言葉に変換することが必要だった」――そのために彼がまず行ったのは、箇条書きをシンプルにすること。例えばゴール2の「End hunger, achieve food security and improved nutrition and promote sustainable agriculture(飢餓を終わらせ、食料安全保障および栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する)」は、「NO HUNGER(飢餓をゼロに)」とした。ゴール15の「Protect, restore and promote sustainable use of terrestrial ecosystems, sustainably manage forests, combat desertification, and half and reverse land degradation and halt biodiversity loss(陸上の生態系の保護と回復、持続可能な利用の促進、持続可能な森林の管理、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復および生物多様性の損失を阻止する)」は「LIFE ON LAND(陸の豊かさも守ろう)」とした。

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最終更新:2019/8/16(金) 11:42
WWD JAPAN.com

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