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フェデックスの Amazon 撤退は、大戦の「序章」にすぎない

8/15(木) 16:51配信

DIGIDAY[日本版]

フェデックス(FedEx)がついにAmazonを明確なライバルと認め、提携関係を打ち切った。

同社は2カ月前にAmazonに対して、フェデックス・エクスプレス(FedEx Express)のエアメールサービスを終了していたが、今回さらに同社に対するフェデックス・グラウンド・シッピング(FedEx Ground Shipping)の打ち切りに踏み切った。

Amazonの配達時間は短縮しつつあるが、今後同社はUPSやDHL、そして自社の配達ネットワーク機能を使って配達をまかなうことになる。同社は自社の配達ネットワークとして、貨物機や配送車両、地元ドライバーらを抱えている。

Amazonは、独占的な立ち位置を確保するなかで、物流事業にも進出しており、配達サービスを行う競合他社は、同社に対する抵抗を強めている。

撤退で引き起こる変化

ウォルマート(Walmart)やクローガー(Kroger)、ウォルグリーンズ(Walgreens)といった小売企業は、AmazonのAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)に変わるクラウドベースのプラットフォームを探しており、マイクロソフト(Microsoft)やGoogleが選択肢となっている。フェデックスの場合、Amazonとの提携打ち切りによって、より小規模なECベンダーへのサービス提供が可能になる。小売企業向けの配送技術企業マイサイズID(MySize ID)でCEOを務めるローネン・ルツォン氏は、フェデックスはECスタートアップへの物流サービス提供で、大きな力を発揮できるだろうと指摘している。

同時にフェデックスの撤退により、Amazonは自社による配達機能の実現に向けて、大きなプレッシャーがかかることになる。Amazonが大手企業から提携を打ち切られたのは、今回がはじめてではないが、ここ数カ月、同社は利益の確保に向けていくつか取り組みを進めている。たとえば小規模ベンダーをよりマージンの大きいサードパーティのマーケットプレイスへ移行させるとともに、独自ブランドの立ち上げも行っている。配達ネットワークの構築には大きなコストがかかるが、Amazonがインハウスのサービスを充実させるためには投資を避けられない分野だ。

ECソフト企業プロダクトサップ(Productsup)でCMOを務めるマーセル・ホラーバック氏は「Amazonの配達機能は現時点でもかなり強力だ。今回の撤退を受けて、サードパーティの運送会社への依存を減らす取り組みが、さらに加速するのではないか」と指摘する。「インハウスの配達機能をさらに強化しなければならなくなっている」。

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最終更新:8/15(木) 16:51
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