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通販サイトの「1%還元」 お得とは限らない理由

8/15(木) 7:47配信

NIKKEI STYLE

大手通販サイトの楽天市場やヤフーショッピングでは購入額の1%分のポイントを獲得できます。クレジットカードで支払えばその分のポイントも獲得でき、さらにポイントモールと呼ばれる各サイトを経由すれば、それと合わせてポイントの3重取りが可能です。筆者はこのように通販サイトを利用しています。
Amazonは従来、楽天などのような一律のポイント付与はありませんでしたが2月ごろ、全商品を対象に1%以上のAmazonポイントを還元する方針を打ち出しました。ところがポイント原資は出店事業者が負担することとしたため反発が出て、4月に方針を撤回しました。

その後、Amazonは自社で直接、販売・配送する商品のみを対象に1%のポイントを付与する計画に変更しました。出店事業者が販売する商品はAmazonが配送する場合であってもプログラムの対象外です。開始時期は発表されていませんでしたが、筆者が確認した限りでは6月20日前後から始めたようです。
ではポイントが付く分、それらの商品はお得になったと言えるのでしょうか。
Amazonで売られている商品は価格がよく変更されますが、自社で販売・配送する商品では6月20日前後に1%程度の値上げが実施されたもようです。価格動向を時系列で確認できるツールで見たところ、同日の前後に価格変更が実施された例が多くあります。
もし値上げをしたのなら利用者からすると、ポイント原資をAmazonが負担したとはいえず、1%高い価格で購入しその分をポイントで受け取っただけとみることもできます。ポイント還元ではその原資を誰が負担し、利用者は価格まで考慮してどれだけ得しているのか――。そんなことを考える良い機会になったのではないでしょうか。
菊地崇仁北海道札幌市出身。1998年に法政大学工学部を卒業後、NTTに入社。社内システムやLモードの料金システムの開発などに携わり、2002年に退社。同年、友人と共に起業し、システムの設計・開発・運用を行う。06年、ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、11年3月代表取締役に就任。一般からプラチナまで、57枚のクレジットカードを所有。
[NIKKEIプラス1 2019年8月10日付]

最終更新:8/15(木) 12:15
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