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被害総額は25万ドル超え! 虚構が生んだファッショナブルな詐欺師

8/15(木) 21:21配信

ハーパーズ バザー・オンライン

大衆は悪女が好きだ。悪女と呼ばれる女たちは、その荒唐無稽で浅ましい行為によって私たちを呆れさせるとともに、ゴシップトークの愉悦を提供してきた。そして今、エンタメ界も注目する若き悪女が、ドイツの令嬢を騙り詐欺と窃盗の罪で昨年逮捕されたロシア人、アナ・デルヴィーだ(本名アナ・ソロキン)。被害総額25万ドルを超える事件は、まさに映画のようなスケールで虚飾に彩られている。

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事のいきさつはこうだ。2013年ごろからアナが作り出した虚構の人物「アナ・デルヴィー」は、約70億円の投資信託を擁するドイツの富豪の生まれ。両親は、あるときはソーラーエネルギーの企業家、そしてあるときは外交官。資産家令嬢というベールをまとい、『Purple』誌のインターンとして編集長オリヴィエ・ザームとコネクションをもったのをきっかけに著名な文化人たちとつながり、「社交パーティ常連のリッチガール」というイメージを手に入れる。

その金満生活ぶりは桁外れだ。2017年2月、ソーホーのホテル「11ハワード」の1泊4万円ほどの部屋に1カ月半滞在しては、夜な夜なディナーパーティを開き、100ドルのチップを惜しげもなくばらまく。ホテルの部屋は多種多様なブランドのショッパーであふれ、有名サロンでのヘアカットとカラーに800ドル、まつげエクステに400ドルを費やし、パーソナルトレーナーには4500ドルをキャッシュで支払う。

ロシアの一般家庭生まれのアナが、なぜそんな生活ができたのか。

その前年、アナはマンハッタンに会員制アートクラブを創設させることを名目に、約25億円の資金調達をもくろむ。有名人の名を出して大風呂敷を広げ、資産証明書も偽造して投資銀行にローンを申請。さらには個人口座間で不正小切手を振り出しては、実際に決済が行われる前にお金を別口座に移動するという小切手詐欺を働いていた。

また常套手段として「すぐに国際送金をする」を言い訳に、プライベートジェット代やホテルの宿泊料を踏み倒し、無銭飲食を重ねていく。これが事件化され、アナは逮捕される。

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最終更新:8/15(木) 21:21
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