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世界GP王者・原田哲也のバイクトーク Vol.15 「あの時、本能で体が動いた」

8/15(木) 17:30配信

WEBヤングマシン

「原田もジジイになったな」……なんて言われちゃう?

1993年、デビューイヤーにいきなり世界GP250チャンピオンを獲得した原田哲也さん。虎視眈々とチャンスを狙い、ここぞという時に勝負を仕掛ける鋭い走りから「クールデビル」と呼ばれ、たびたび上位争いを繰り広げた。’02年に現役を引退し、今はツーリングやオフロードラン、ホビーレースなど幅広くバイクを楽しんでいる。そんな原田さんのWEBヤングマシン連載は、バイクやレースに関するあれこれを大いに語るWEBコラム。第15回目は、「本能で体が動いた」あの時と、けっして本能任せにはしない現在だからこそわかるバイクの楽しみ方について。

TEXT:Go TAKAHASHI

ギリギリの攻防でもラインを残す、クリーンで美しいバトル

MotoGP第11戦オーストリアGPでは、Moto2クラスの長島哲太くん(ONEXOX TKKR SAG Team)がポールポジションを獲得しました。前戦ぐらいから波に乗っていましたが、僅差で競われるMoto2での予選トップは本当にスゴイ!

哲太くんは今年、鈴鹿8耐に参戦していましたが、これがいい影響をしたのかもしれません。パワーも車重もある1000cc耐久マシンに乗った後だと、Moto2マシンは軽くて扱いやすく感じたはずです。

決勝では、後ろにいたチャビ・ビエルヘ(EG 0,0 Marc VDS)のブレーキングミスに巻き込まれてリタイヤとなりました。「たられば」ではありますが、何事もなくレースできていれば表彰台には立てたはず。残念です。

レースで勝つには強運も必要なんですよね。哲太くんが所属するONEXOX TKKR SAG Teamは、チームメイトのレニー・ガードナーもアレックス・マルケス(EG 0,0 Marc VDS)と接触してリタイヤ。ちょっとツキがなかったですね。

ただ、厳しいバトル中でも、もう少し競い合っているライダーに対してリスペクトがあってもいいのかな、とは思いました。特にマルケスとガードナーの件は、ガードナーがはらんでしまったとはいえ、マルケスももう少しスペースを残しておいてもよかったと感じました。4スト765ccのMoto2マシンは、僕が乗っていた2スト250ccマシンに比べて重いので、挙動に余裕がないのは分かるんですが……。

そういう意味では、MotoGPクラスでアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Ducati Team)とマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が見せたバトルは、とてもクリーンで美しいものでした。

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最終更新:8/15(木) 17:30
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