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<夏休み集中講座(4)前編> 「ボール奪取の基本 『自分の背後』を感じる」

8/15(木) 16:27配信

ベースボール・マガジン社WEB

「ボールを奪える」ことは、チームにどんなメリットを与えるだろうか? ここでは夏休み集中講座として、ジュニア年代での「ボール奪取」を掘り下げて学んでいく。技術の成熟と戦術の基礎的要素の習得を目指す東京武蔵野シティフットボールクラブU-15を2016年から率い、15年まで指導したジュニア・チームでは世界大会でも実績を残すなどカテゴリーを問わず活躍している戸田智史・監督が解説。その4回目は「ボール奪取」の基本として「自分の背後の感じ方」を紹介する。※5回(各回、前編・後編あり)に分けて掲載

<夏休み集中講座(4)後編> 「ボール奪取の基本 『自分の背後』を感じる」

(出典:『サッカークリニック』2015年10月号)

奪えなかったときのリスクをなくす

「夏休み集中講座」の(2)と(3)で、体を当てて相手のボールを奪い取るスキルを身につけ、ピッチの中でボールの位置に応じた立ち位置を考えられるようになったあとは、それをゲームの中でどう使っていくかという段階に入ります。

 典型的な形として単純化するため、相手が最後尾で攻撃を始める局面で考えてみましょう。攻守とも3ラインを形成し、相手の最終ラインの選手がボールを持ち、こちらのフォワードがそれに対応します。その局面でボールを奪うスキルや駆け引きをして相手にチャレンジしていいのですが、自分勝手に奪いに行って交わされると途端に相手が数的優位となってしまいます。

 そこで選手たちに考えさせるのが「背後を感じること」です。

 守備の基本セオリーにチャレンジ・アンド・カバーがありますが、チャレンジする1人は自分勝手に奪いに行くのではなく、「もう1人がどのようにカバーしてくれているのか」を考えながら動くことが大切です。つまり「どう奪うか」というイメージを2人が共有して守備にあたるべきなのです(図)。それができれば、自分が抜かれたとしても大きなピンチにならないのはもちろん、そのタイミングをボール奪取のチャンスにすることさえ可能なのです。

チャレンジ&カバーは連続させる

 こうした守備の連動性については、背後の選手からのコーチングが重要であることは確かですが、前の選手の資質として、コーチングを聞こうとするスタンスも必要です。そういう意味で「背後を感じること」をボール奪取術の基本の1つに含めました。小学校中学年で十分に理解でき、取り組める内容だと思います。

チャレンジ&カバーは連続して行なうことが理想。背後を感じながらプレーすることで、こうした連携がスムーズにでき、ボール奪取に近づける

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最終更新:8/15(木) 16:27
ベースボール・マガジン社WEB

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