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“Eクラス”や“5シリーズ”ではなく、あえて1000万円超の“A6”を選ぶ意味とは? 新型アウディA6試乗記

8/15(木) 20:36配信

GQ JAPAN

8代目の進化

アウディ「A6」がフルモデルチェンジし、セダンとステーションワゴン、ふたつのボディが同時に販売開始された。日本にはまず3.0リッターV型6気筒搭載モデルのみの導入となる8代目は、乗るとかなり気持いい操縦感覚で、すぐ好きになれるモデルだった。

今回試乗がかなったのは、3.0リッターV型6気筒エンジンにモーター(48ボルト駆動)を組み合わせたマイルド・ハイブリッド・システムを搭載するA6 Sedan 55 TFSI quattroおよびA6 Avant 55 TFSI quattroだ。

スタイリング・コンセプトは、アウディ・ファミリーのアイデンティティを重視したもので、2018年に日本へ導入された「A8」、「A7スポーツバック」に連なるイメージが強い。

基本プラットフォームはA8およびA7スポーツバックと共用で、ホイールベースはセダン、ステーションワゴン共に2925mmだ。全長はA7スポーツバックよりA6(両ボディ)が25mm短く4950mmになる。

アウディはA6のセグメントを「アッパー・ミドルクラス」というが、ボディといい、1000万円に迫る車両価格といい、常識でいえばりっぱなプレスティッジカーだ。リアシートもたっぷりとレッグルームがあり、居心地はかなりよい。

特等席は運転席

もちろん、リアシートよりもっといい席がある。運転席だ。1968年の初代「100」にはじまり、このシリーズがドライバーのために作られてきた伝統にのっとっている。新型もドライバーズカーとしてかなりいい出来だ。

ナチュラルなステアリング・フィールを持ち、アクセルペダルへのレスポンスのよい加速が楽しめる。ちょい乗りしただけで、クルマ好きなら「いいね!」と、思える資質を持ったクルマだ。

250kW(340ps)の最高出力と500Nmの最大トルクという数値から期待できるパワフルな感覚をしっかり持ち、広い速度域で中間加速にすぐれる。アクセルペダルを軽く踏み込むと、スーっと前に出ていく。

加速はスムーズだ。その様は、抽象的にいうと、“品がいい”と、あらわしたくなる。わざとらしいスポーティさを前面に押しだしていないのだ。セダンあるいはステーションワゴンという伝統的なボディのA6によく合っている、

ドライビングの気持よさに不可欠なレーン・チェンジのスムーズさも特筆ものだ。空力ボディとともに、48ボルトの補助バッテリーを使った後輪操舵機構の「オールホイールステアリング」、「ダンピングコントロールサスペンション」、「ダイナミックステアリング」を統合した「ドライビングパッケージ」(38万円のオプション)のおかげもあるだろう。

高速では前輪と同位相に後輪が切れてスムーズな動きを、低速では逆位相で小まわりが効くようにするオールホイールステアリングは、日本ではひと足さきにA8とA7スポーツバックで導入ずみである。体験したひとは効果をよく知っているはずだ。

たとえばレーンチェンジでは、後輪に適切な角度をつけるとともに、ステアリングレシオが変わり、かつサスペンション・システムもダンピングレートを瞬時に変化させてスムーズな動きをサポートするという。

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最終更新:8/15(木) 21:04
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