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男性アナで圧倒的存在感、TBS「安住紳一郎」の人間力 計算高い?人情派?

8/15(木) 11:01配信

デイリー新潮

恋愛話には疑問符

「繊細で用心深い男でもある」と語るのは前出・ラジオ部門の経験もあるTBS社員。

「リスナーからのハガキやメールをろくに読まない話し手もいるが、安住はよく読むし、そこに書かれていることを気にするタイプ。一方で、新聞や雑誌の単独インタビューはなかなか受けない。不本意な自分評を書かれるのが嫌らしい。『目立ってナンボ』と考えるアナが多い中、珍しい存在」(同・ラジオ部門の経験もあるTBS社員)

 泣かせられるのは宣伝担当者である。普段、番組宣伝などで世話になっている記者に対し、平身低頭で詫びなくてはならないからだ。

「繊細で用心深い」こともあってか、46歳の今になるまでスキャンダルとは無縁。6年前に元彼女を自称する30代の女性が、安住との付き合いを週刊誌に告白したものの、それが事実であろうが、独身男女の交際に過ぎなかった。女優の米倉涼子(44)、同じく吉田羊=年齢非公表=とも噂になったが、この華麗なる恋愛話には首を捻る向きが多い。

「眉唾ものの話でしょう。フリーにすらなろうとしない堅実派の男が、女優と付き合ったり、結婚したりするとは思えない」(同・ラジオ部門の経験もあるTBS社員)

 では、なぜ結婚をしないのかというと、そもそもTBSの男性アナで非婚は決して珍しくないそうだ。

「仕事と趣味に生きるアナが伝統的に珍しくない。その影響もあるのでは。安住の場合は仕事だけでしょうけど」(同・ラジオ部門の経験もあるTBS社員)

 こう書くと、面白みに欠ける人物のようだが、当代きっての人気とあって、独特のユーモアセンスを持つし、大胆なところもある。

 今年3月21日、爆笑問題がメインパーソナリティを務めたTBSラジオの大型特別番組「ラジ(コ)フェス」で、安住は3月いっぱいで退社した宇垣美里(28)と絡んだ。

 宇垣はある番組の降板を告げられた際、それが不満で飲んでいたコーヒーの紙カップを壁に投げつけたという伝説がある。ほかにも武勇伝がある。

 やり取りの一部はこうだ。

宇垣:安住さんにこの前、「最後にいい人キャンペーンするのやめろ」ってボソッと言われて。してない、別に。もともといい人なだけ。

安住:だいたい組織を離れる時っていうのは、みんな(自分を)修正して辞めていくじゃん。

            (略)

宇垣:だから、それをしているんじゃないですか、人に倣って。

安住:いえ、悪魔を貫き通すんだったら、最後まで悪魔として去って欲しい。

宇垣:じゃあ、最後はどこにコーヒーをかけて帰ればいいんですか? 

安住:俺の顔にかけて帰ってくれ――。

 表面上は去っていく宇垣に冷たいようだが、本当は逆で、宇垣へのエールだったに違いない。宇垣の素顔、いい面を引き出そうとしていた。そもそも辞める直前の宇垣と絡む必要などなかったのだ。

 テレビより自由度がはるかに高いラジオは、人間性が鮮明になる。

 安住は2018年5月27日放送の「安住紳一郎の日曜天国」で、2008年5月25日に練炭自殺した後輩アナ・川田亜子さん=享年29=について振り返った。これには多くの芸能関係者が驚いたはずだ。自殺時にはTBSを離れていたし、その死には大手芸能事務所関係者が関与しているという説もあったため、触れることがタブー扱いされているからだ。

 だが、安住は忖度しなかった。

安住:川田亜子って女性アナウンサーが、私の後輩におりまして。ちょうど、一昨日で亡くなってから10年で。友人とか家族の別れとは、また違いまして。あの、本当に、もう少し何かできたんじゃないかなと、変わらずにずっと考えています・・・

 川田さんはアナウンス部で孤立した時期があった。自分を押し通していたためらしい。当時、安住もまた周囲と少し溝があったようだ。売れていたからだろう。アナウンサーの場合、誰かが売れれば誰かの仕事が減る。シビアな世界だ。

安住:(そのころ)川田が夜中に俺のところに来て、『私も孤立してしまいました。私と組みませんか』って突然言ったんですよね。たぶん、川田は俺に甘えに来ていただけだと思うんだけども。俺は『お前とのやり方は違う。お前は自分のやり方で仕事が煮詰まったんじゃないか』と少し突き放してしまった。そこに対しての後悔がものすごくあって・・・

 正直な人なのだろう。しなくたっていい話をするのだから。

 安住は一時、局内外で「計算高い」と評され、本人も開き直ってか「計算高い男ですから」などとインタビューで答えていたが、本当に計算高かったら、こんな発言はしない。宇垣と絡んだ件もそうだ。

 帯広の豊かな自然の中で育ち、慣れない都会で浪人生活を送り、苦労して明大へ。そして、コネもないのにアナ試験に合格したものの、入社後は技量不足でまた苦労を強いられた。一方で自殺した後輩に何もできなかった自分を責めている。

 スマートでちょっとクールに見えるが、中身は人間臭い人なのだろう。それが安住の魅力に違いない。

高堀冬彦(ライター、エディター)
1990年、スポーツニッポン新聞社入社。芸能面などを取材・執筆(放送担当)。2010年退社。週刊誌契約記者を経て2016年、毎日新聞出版社入社。「サンデー毎日」記者、編集次長。2019年4月退社。独立

週刊新潮WEB取材班編集

2019年8月15日 掲載

新潮社

2/2ページ

最終更新:8/15(木) 17:34
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