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来田涼斗はタイミングを計れずも凄い男。 課題は0.23秒を制すことだ

8/15(木) 13:17配信

webスポルティーバ

試合前の明石商(兵庫)のシートノックを見て、ホッと一息ついた。センターを守る来田涼斗が、ごく普通にスローイングをしていたからだ。

悲劇じゃなく希望。スーパー小学生投手は6年後に野手で甲子園に出た

 今春のセンバツ(選抜高校野球)で見た際は、やや山なりのスローイングに物足りなさを覚えたものだった。だが、大会後に来田が右手人差し指を骨折していたことが判明。スローイングが弱かったことに合点がいくと同時に、そんな状態で史上初の先頭打者本塁打&サヨナラ本塁打(準々決勝・智弁和歌山戦)をマークしたのかと戦慄した。

「もう全力で投げられます。センバツが終わって2、3週間はノースローで、治療して治りました」

 二重まぶたの男前は、さわやかな表情で指の状態を語ってくれた。体つきはたくましさを増し、春よりも2キロ増えて現在84キロだという(身長は178センチ)。

 来田は2年生ながら将来を嘱望される選手である。高校進学の際には数十校にのぼる誘いのなかから、「(明石商OBの)兄の練習を見に行って、狭間(善徳)先生の熱心な指導を見て『この人に教わりたい』と思いました」という理由で明石商を選択。1年夏から甲子園で活躍していた。

 今夏の兵庫大会では打率.320と来田の能力からすれば今ひとつの結果で、本人も「調子が上がらなくて、先輩たちに迷惑をかけました」と振り返る。だが、甲子園に向けて「下半身を使ったどっしりした自分のスイング」を取り戻すために調整してきた。

 8月11日の花咲徳栄(埼玉)との好カードに1番・センターで出場した来田は、その実力を見せつけた。1打席目はボールを呼び込んでサード左へ強烈な打球を放つも、花咲徳栄の田村大哉に横っ飛びで好捕されサードゴロ。2打席目のセカンドゴロを挟み、3打席目はストレートをとらえてセンター前ヒット。

 花咲徳栄の先発投手・中津原隼太はサイドスロー左腕だったが、体を開かずに逆方向へ強くコンタクトしていく姿勢が印象的だった。

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最終更新:8/15(木) 13:17
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