ここから本文です

「受験に失敗、この世の終わりかと思った…」挫折を克服するため2,000万払った、元・女医の闇

8/15(木) 5:20配信

東京カレンダー

女は、直感にしたがい、時として大胆にお金をつかう。

その瞬間、彼女たちが心に描くのは、とびきりの夢や幸せな未来。

この連載では、“ある物”にお金をつかったことで人生が変わった女たちのインタビューを紹介しよう。

名前:斉藤萌さん(仮名)
職業:主婦・トレーダー
年齢:37歳

「小学生の頃『大きくなったら何になりたい?』って聞かれてなんて答えていましたか?」

今回の取材対象者・萌さんは開口一番こう言った。

「私は“お医者さん”でした」

待ち合わせ場所に現れた彼女は、艶やかな黒髪が妖艶さを惹きたてる美人だ。

「実は私、社会人になってから医学部に入り直したんです。どうしても医者になりたくて…。その学費のために2,000万以上を支払いました」

ここまで聞くと、子供の頃から諦めきれなかった夢を実現するための投資、というサクセス・ストーリーに聞こえる。

だが彼女、いま現在は医者ではない。医学部を卒業後、しばらくして辞めたという。

「夢…と言えば聞こえはいいのですが、医者になるまはかなりの暗黒時代で、コンプレックスの塊だったんです。いま思えば、自分のコンプレックスを解消するための2,000万、ですね」

社会人からの医学部受験、そして現在は主婦という驚きの経歴を持つ萌さんに、その詳しい事情を聞いてみた。

東大医学部に合格確実と言われていた高校時代

彼女は、物心ついた時から医者を目指していた。というより、そう教育されてきたという。

「父が医者だったことや、小さい頃から成績が良かったので、両親は私が医者になることを期待するようになりました。妹もいましたがそこまで成績がよくなかったし、私が長女ということもあって」

親の期待通り、都内でトップクラスの中高一貫の女子校に入り、その学校でも成績は常にトップだったという。

「こんなこと、あんまり自分から言うことではないんですが…。人より頭が良いっていう自覚は、幼いころからありました。カメラアイっていうんでしたっけ?だいたい教科書とか一度読んだら忘れないですし、旅行とかで一度しか見ていない景色とかも鮮明に覚えているタイプです(笑)」

そんな萌さんが医学部を目指すのは当然の流れだったし、本人もその気になっていた。

「父を含め、親族は皆東大医学部出身だったから、私にも東大へいくことを強く希望していて、現役の時は東大しか受けなかったんです。今思い出しても、この話をするのはつらいんですが。

センター試験はほぼ満点でしたが、本試験で失敗してしまって…。緊張からなのか、頭が真っ白になり試験を途中で棄権してしまったんです。模試の判定もよく、合格は確実と言われていたから自分でも信じられない出来事でした」

そしてこのことがきっかけで、人生の歯車が大きく狂い始めたのだという。

1/3ページ

最終更新:8/15(木) 5:20
東京カレンダー

記事提供社からのご案内(外部サイト)

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事