ここから本文です

かさむ食費を抑えたい 家計も固定費と変動費で仕分け

8/16(金) 7:47配信

NIKKEI STYLE

夫婦と小学生と幼稚園の子供の4人家族で、食費が毎月10万円を超えてしまいます。もっとコンパクトな家計で楽しい食卓を生み出せないでしょうか。(40代女性)
◇ ◇ ◇

■回答者:ファイナンシャル・プランナー 森文子さん

夏は行楽などで外食も増え、食費はかさみがち。食材も傷みやすいので、自宅での管理には注意が必要ですね。
相談者さんの収入は分かりませんが、食費10万円が負担と感じているようです。「食費は収入の15%程度が目安」といわれますが「食」への思いは人それぞれ。統計や平均と比較しても家計は改善しません。まずは「我が家の基準」を明確にしましょう。
外食を控えれば一気に節約できますが、楽しみを減らすとストレスは増えます。食材も無農薬や無添加などにこだわりがあれば、無理に捨てる必要はありません。
一口に食費といっても、外食費と食材費は分けて考える必要があります。外食についてはまず、金額や回数の上限を決めます。誕生日や記念日などちょっと贅沢(ぜいたく)したい分は「臨時費」として、毎月の食費と別枠にしておけば、日常的な出費は抑えられます。食材については、食べきれる量を買い物の段階から意識することが大切です。

節約のため自炊をしても、無駄買いがあれば本末転倒です。食品ロスは食費を大きく圧迫します。冷蔵庫や食品庫を整理し、在庫を明確に把握できるように気をつけます。食材が傷みやすい夏は特に、冷凍庫を活用します。安い時に多めに買い、冷凍庫に常備しておく。隙間なく食材を入れれば、食材同士が保冷し合い、節電にもなります。
買い物は毎日行くと、余計に買ってしまいがち。あらかじめ大体の献立を決め、まとめ買いすれば、無駄はかなり防げます。まとめ買いだと荷物も増え、余計に買う気にもならないかもしれません。例えば1週間の予算の上限を決め、目当ての商品が高ければ、特売品や割安な旬の物で代替できないか検討します。

食費を「固定費」「変動費」で考えてみます。前者は米や牛乳、納豆、卵、鶏の胸肉など栄養価も高い普段使いの食材、後者はステーキ肉や刺し身、お菓子などの贅沢品や嗜好品です。普段使いの食材が安値で買える日を「買い物の日」とすれば、変動費の割り当ても増え、食卓の満足度も上がります。
家計簿も効果的ですが、記録だけでは何も変わりません。振り返り改善してこそ効果を発揮します。1週間分のレシートを眺めるだけでも消費行動は変わるはずです。
家庭での工夫も大切です。下ごしらえに電子レンジを使えば、ガス代も時間も浮きます。コツコツ積み重ねて「習慣」にすれば、ストレスのない節約につながります。
キノコや油揚げ、ネギなどは、カットして冷凍しておけば、いため物や汁物などにそのまま使えて便利です。肉や魚は1回分ずつ小分けにして下味を付けたうえで冷凍を。乾燥も防げ、臭みもおさえられます。中まで味が入り込むので調味料も少なく済み、減塩効果も期待できます。

同じ食材でも、味噌漬け、ケチャップ漬け、甘酢漬け、塩麹(こうじ)漬け、とバリエーションを変えると飽きません。使う時に冷蔵庫で自然解凍して、あとは焼くだけ、温めるだけなら、忙しい夕食時の時短にもなります。
自炊は手間がかかりますが、食費を抑えつつバランスよく栄養をとれるメリットもあります。「外食を控えなければ」というネガティブな感情ではなく「家族の笑顔と健康を」というポジティブな観点で考えてみませんか。
相談者さんの家庭も、小学生と幼稚園のお子さんが成長期になれば、食費はさらにかかるでしょうが、賢いストックと使い切りのテクニックを覚え、料理のレパートリーも増やせば、食卓も家計も豊かになりますよ。
[NIKKEIプラス1 2019年8月10日付]

最終更新:8/16(金) 12:15
NIKKEI STYLE

記事提供社からのご案内(外部サイト)

ライフスタイルに知的な刺激を。
生活情報から仕事、家計管理まで幅広く掲載
トレンド情報や役立つノウハウも提供します
幅広い読者の知的関心にこたえます。

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事