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一度人を襲ったクマ・人を食べたクマは、次に人を見た時に必ず襲いかかってくる

8/16(金) 11:31配信

デイリー新潮

クマ肉の気になるお味は? 

――狩猟の装備はどんなものがあるのですか? 

H:特別なものはありませんよ。山に入るときは、リュックサックに、ロープと、大きいビニール袋を10枚くらい。あとペットシートの一番大きいサイズ、60cm×90cmのやつを、9枚くらい持って歩いていますね。シカなんかを獲った後、解体して肉にして持って帰るときに、これに包むんだよね。

――ちなみにクマのお肉って、どんな味なんでしょうか? 

H:何と表現すればいいんでしょうかね……いわゆる売られている肉とは全然味が違います、やっぱりちょっと獣の匂いはします。肉は赤身なんですが、秋口になると脂がのってきてなかなか旨いです。臭いんじゃないかと思われがちですけれど、上手に解体すれば臭いは気になりません。解体が下手な人がやると、クマの身体の外側にある体臭のようなものが肉についてしまったり、血抜きが中途半端になるので、臭みがでてしまうんですよね。

 肉はちょっと硬めですね。特に大きいクマだと筋肉質なんで、そのまま焼いて食べるってことはしませんね。圧力鍋みたいなもので一度柔らかくして、それから鍋で甘辛く煮込んですき焼きみたいにして食べます。

――ライフルはどんなものを使っているんですか? 

H:ライフルは3丁持っていますが、主に使っているのは、単身ボルト式の「サコー M85 フィンライト30-06」というフィンランドの銃です。ボルト式は今の猟銃の主流で、以前は僕も自動式を持っていたんですが、ボルト式に買い換えました。自動式だと薬莢がどこに飛ぶかわからないんですよ。ボルト式なら排莢の動作があるのでどこに出るかわかり、薬莢が再利用できるんです。

 あと、他の2丁は火薬の量が多いマグナム装弾なんですが、そのライフルはマグナムではない普通装弾なので、口径の割には火薬の量が少なくてすみます。火薬1缶買って、マグナムなら100発しかできないところ、「30-06」だと130発くらいできる。弾自体が結構高いので、全部自分で作っているんで。

――「クマ撃ち」を描き話題を集めている漫画『クマ撃ちの女』を読んでも、ものすごく精密なものという印象を受けました。照準の狂いなんかは特に。

H:そうですね、ライフルスコープは狂いやすいですよね、どこかにドンと当てたりすると、それだけでもうね。今年も7月に射撃場で撃ってみたら、100mで7cmくらいズレてたかな。シカを撃つ時なんかもだいたい頭を撃つんだけれど、100m先で7cmズレたら外れちゃうんですよ。頬のところをシャッ……と掠めるくらいになって、5頭撃ったら2頭外す、とか、今まで当たったものが当たらん、とか。やっぱり狙ったところ3cm以内に入らないとダメです。

――獲物から100mくらいの距離で撃つものですか? 

H:いや、もっと遠いやつ、200~300mくらいまで撃ちますよ。獲物が見えていて「ここから撃てるな」って思ったら、そこから撃ちますから。

――視力とか、すごく良さそうですね。

H:左は弱いんです、0.7くらいかな。でも右が1.5ですね。右目で照準を見るからね。

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最終更新:8/16(金) 18:57
デイリー新潮

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