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日本でタイ反体制活動家襲撃

8/17(土) 14:50配信

Japan In-depth

【まとめ】
・タイ反体制派活動家が国内外で襲撃される。
・タイ当局の関与疑惑に対しプラユット首相は当局関与を否定。
・総選挙後のプラユット政権による言論統制強まる。

【注:この記事には複数の写真が含まれています。サイトによってはすべて見れないことがあります。その場合はJapan In-depthのサイトでお読みください。】

タイ国内外でタイの軍政や王政への批判活動を続ける活動家に対する締め付けが厳しくなりつつある中、7月には日本で生活するタイ人が正体不明の2人組の男に就寝中を襲われ負傷する事件も起きている。

このほかにもタイ当局の追及を逃れるためラオスやベトナムに活動拠点を移していたタイ人活動家が相次いで逮捕、身柄引き渡しに加えて行方不明、さらに殺害されるケースも報告されており、人権団体などはタイ当局に徹底捜査を求めている。

いずれの事案もタイの治安当局が関与した可能性が指摘されているが、タイ政府は一切の関係を否定しており、多くのケースで真相は深い闇の中となっている。

東南アジアの人権問題などを伝える「ブナール・ニュース」などが「ジャパン・タイムス」などの日本メディアの報道を引用する形で日本在住のタイ人活動家で京都大学准教授のパビン・チャチャバルポンプン氏(48)が7月8日に自宅に侵入した正体不明の男性2
人によって就寝中布団を剥がされてスプレーで液体を浴びせられことを伝えている。

液体は化学薬品とみられパビン氏は皮膚にやけど状の負傷を負った。警察では住居不法侵入と暴行の容疑で捜査をしているが、これまでのところ容疑者の特定、逮捕にはいたっていないという。

パビン氏は2014年のクーデターで政権を奪取したプラユット首相率いる軍政やタイではタブーとされる王政に対し民主主義の立場から批判を繰り返し、タイの主要英語紙「バンコク・ポスト」や米紙「ワシントン・ポスト」に論評や意見を寄稿するなどして国際世論にタイの実情を訴え続けていた。

タイ当局はパビン氏の逮捕状を取り身柄を拘束しようとしていたが、パビン氏はシンガポールに逃れ、その後活動拠点を日本に移していたという。

・タイ政府は関与を完全に否定

このパビン氏の事件が国際社会で報じられたことに関してタイのプラユット首相は8月6日、記者会見で「パビン氏の襲撃事件は残念なことだが、政府は一切関与していない。彼は日本で襲われたてタイが関与していると非難しているようだが一体誰がそんなことをするというのだ。私ならたぶんしないだろう。いやたぶんでなく、絶対に過去も将来もそんなことはやらない」とタイ政府や治安当局と事件との関連を否定した。

このプラユット首相の発言に対しパビン氏は「どこの政府も襲撃者を外国にまで派遣して事件を起こしたことを認める訳がない」と反論している。もっともパビン氏側にしても「政府関与の証拠が現時点であるわけではない」としており、日本の警察による捜査結果を待っているのが現状という。

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最終更新:8/17(土) 14:50
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