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実はあなたも? 「繊細さん」の生きづらさ解消法

8/17(土) 20:21配信

ハーパーズ バザー・オンライン

人一倍感じる力が強く、周りの人が気づかない小さなことにもよく気づく。気を遣う場や苦手な人のなかで過ごすと疲れてしまう──そんな繊細な人に向けた『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』(飛鳥新社)が話題だ。

著書はHSP専門カウンセラーの武田友紀さん。実は武田さんは九州大学工学部を卒業し、メーカーで研究開発に携わっていた“リケ女”。ところが入社6年目にして突如「糸が切れたように」会社に行けなくなり、2 年の休職。その間にアメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱する「HSP(Highly Sensitive Person)」という気質を知り、独学でカウンセラーに転向したという、ユニークな経歴の持ち主である。

自身もHSPであり、700名以上のHSPから相談を受けてきた武田さんは、次のように説明する。「HSPは5 人に1人の割合でいるといわれます。繊細さは性格や環境によるものではなく、持って生まれた気質。背が高い・低いというのと同じようなことです。病気ではないので克服するものでもありません。ただ感じる力が強いゆえ、生きづらさを感じることがあるのです」

繊細さんは、生まれつき繊細な神経システムの持ち主。周囲の人が対局にある鈍感さを持っていると、繊細さんの気持ちや言いたいことは、なかなか伝わらない。

「周囲の人は特に意識することもなくスルーしていくので、繊細さんは『自分が変なのかしら』と悩んだり、自分の感覚を疑うようになり、自信を失ってしまうのです」

□長時間人と一緒にいると疲れてしまう
□まわりに機嫌が悪い人がいると緊張する
□相手が気を悪くすると思うと断れない
□ストレスが体調に出やすい
□細かいところまで気づいてしまい、仕事に時間がかかる

※ひとつでも当てはまる人は、もしかしたら「繊細さん」かも。

では、感じる力が強い繊細さんが、自分らしく元気に生きるにはどうしたらいいのだろう?

「まず、自分と他人との違いを知ることです。繊細さんは細かなことにも配慮できるため、相手から無遠慮な振る舞いをされた時に嫌われているのだろうか、自分が何かしただろうかと悩みがち。でも世の中には配慮するのが苦手な人もいますし、繊細でない人はそもそも細かい部分に気づきません。嫌われたのかと悩む前に、相手は配慮できる人なのか、観察してみるといいですね。

また、怒りや悲しみなどの相手の感情を感じたとしても『なぜそうなのか』という部分は予測にすぎないわけです。例えば友達の機嫌が悪い時に『今、怒っている?』と聞いてみると、『眠いだけよ』と予想外の答えが返ってきたりする。こうした検証を繰り返していくと、他人の反応や行動に振り回されなくなります」また、「本音をどれだけ大切にできるか」が繊細さんの勝負どころ、とも。

「ちょっとしたいいことに気づいて深く味わい喜べるのは、繊細さんのいいところ。カウンセリングでは、繊細な感覚をコンパスに、安心できることや好きを追求して、自分に合う環境や人間環境に身を置くようにアドバイスすることが多いですね。無理に自分を変えようとする必要はなく、嫌なことや苦手な人とは距離を置いていい。人と意見が違ったら『自分はそうは思わないけどなあ』という自分の気持ちを大事にする。“自分のまま”で生きる道を選んでいくことで、どんどん生きやすくなります」

友人や会社の同僚あるいは部下が繊細さんかも?と感じた時は、どのように対応すべきだろうか。

「繊細さんに対して無理に気を遣わなくて大丈夫。あなた自身が幸せで心に余裕があること。それが繊細さんにとって最も安心できる環境なのです。非繊細さんが繊細さんの悩みを聞いた時、『気にしすぎよ』などとは言わないでください。傷つくだけで、何の解決にもならないからです。自分が同じように感じないからといって否定するのではなく、『あなたはそう感じるのね』と理解を示すと、繊細さんも安心できると思います」

Text: Yuko Oikawa From Harper's BAZAAR September 2019

最終更新:8/17(土) 20:21
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