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夏風邪と間違えやすい夏型過敏性肺炎|誤嚥性肺炎だけじゃない、罹ると怖い肺炎

8/17(土) 9:05配信

サライ.jp

文/鈴木拓也


日本人の死亡原因で上位にある「肺炎」。肺炎で死ぬ人のほとんどは65歳以上の高齢者で、その多くは誤嚥性肺炎であることから、この病気の予防に関する情報が数多く出ている。

しかし、シニアが警戒すべき肺炎は誤嚥性肺炎だけではない、と言うのは、産業医で呼吸器系を専門とする生島壮一郎医師だ。生島医師の著書『肺炎に殺されない! 36の習慣』には、馴染みはないが罹ると怖い肺炎とその対策が詳述されており、一読の価値がある。ここで、その幾つかを取り上げてみよう。

■夏風邪と間違えやすい夏型過敏性肺炎

「夏が来るたびに夏風邪にかかる」という人は、夏型過敏性肺炎を疑うべきかもしれない。これは、湿度・気温の高くなる時期に日陰の畳やカーペット裏で増殖するトリコスポロンというカビによって引き起こされる。

生島医師によれば、その症状は「しつこい咳や微熱、息苦しさ」を特徴とし、カビが減る秋口に収まるという。

さらに夏場にエアコンを使うことで、内部にいたカビが吹き出されて同様の症状になる、換気装置関連過敏性肺炎というものもある。

「夏風邪だからすぐ治る」と放置しておくと、肺胞の組織に致命的なダメージをもたらし肺機能の低下につながりかねない。

生島医師は、その予防策として、室内のカビの発生しやすい箇所やエアコンのフィルターの掃除をこまめに行うようアドバイスする。

■便利な防水スプレーで肺炎になることも

雨具や靴に吹きかけておくと、雨滴をはじいてくれる防水スプレー。
急な雨の多い夏に重宝するが、便利だからと使いすぎては「フッ素樹脂など防水剤の成分が気管支から肺へと入り込んで」肺に炎症を起こすことがあるという。

さらに、カビ取りスプレーでも同じようなリスクがある。注意書きに「必ず換気をしながら使うこと」とあるのは、臭いがきついからでなく、肺へのダメージがあるからだ。

こうしたスプレーを使用する際は、「窓やドアを開けて十分に換気をして、長時間使い続けないこと、マスクを着用して行う」といった対応が肝心だと、生島医師は述べる。

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最終更新:8/17(土) 10:29
サライ.jp

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