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「F-14トムキャット」が最高の航空機と言える理由

8/17(土) 21:11配信

エスクァイア

空中戦で威力を発揮するこの飛行機は、勃発することのなかった戦争において勝利するために設計されたものでした。あれから数十年が経ち…そして映画『トップガン』では、スターを生み出すというおまけもついた「F-14」は、いまでは絶滅危惧種のひとつとも言える存在となっています。

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 1981年8月にアメリカ軍は、リビアのすぐ北にあたる地中海で大規模な演習を行い、カダフィ大佐が法的根拠なしに自国の領海と宣言した海域へ、「フォレスタル(USS Forrestal)」、「ニミッツ(USS Nimitz)」という、クラスの名称にもなっている2隻の大型空母を侵入していました。

 アメリカの空母が参加していたのは、カダフィ大佐の領海宣言に対抗するためであり、外交的緊張が高まる中で、両国の戦闘機は数日にわたって空中でにらみ合いを重ねていたのです。ですがやがて、アメリカ軍の2機が壮絶な空中戦へと突入していきます。

 「先頭にいたリビア機がミサイルモーターに点火して、機体の左側がパッと火を吹いたんだ」と当時を振り返るのは、「F-14」パイロットのひとりであるラリー“ミュージック”マクジンスキー中尉です。

 そのミサイルは、大きくそれて米軍機には当たりませんでした…が、これを合図に海軍の新しい制空戦闘機がその能力を存分に発揮することになったのです。

 「彼がAIM-9L(短距離空対空ミサイル『サイドワインダー』)を発射したんだ」と、ミュージックは同僚が放った1発目を説明してくれました。

 「発射されたミサイルが方向を90度変えてリビア機の後部に命中すると、先方の機体が左右に転がりはじめたんだ。すると、すぐに機体からドラッグシュートが放たれ、パイロットはすぐに脱出したよ」とのこと。

 このように勝負はあっけなくついて、海軍の空母に搭載された爆撃機ハンター「F-14トムキャット」は、最初の空中戦に勝利したのです。この飛行機は、大規模な軍事衝突が起きた際に、アメリカの空母を爆撃機から守るためにつくられたわけですが、そのような大規模だと言える軍事衝突が起きることはその後もありませんでした。

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最終更新:8/17(土) 21:11
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