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東京五輪を「自分の大会にする」 伊藤達哉、“U-22序列”への挑戦「この1年が毎日勝負」

8/17(土) 19:20配信

Football ZONE web

2度目のA代表招集となったブラジルでは悔しい思いも…「コパ・アメリカが本番ではない」

 ハンブルガーSVのMF伊藤達哉は今年6月、唯一無二の経験をした。U-22日本代表の一員としてフランスで開催されたトゥーロン国際大会に出場し、大会途中からはコパ・アメリカ(南米選手権)に参戦するA代表に合流するためブラジルへ飛んだ。待望のA代表デビューはお預けとなったが、「僕にとっては東京オリンピックの日が“本番”」と前を向く。東京五輪世代屈指のドリブラーが、4年に一度の祭典に懸ける思いとは――。

 柏レイソルの下部組織で育ち、Jリーグを経由せずにドイツへ渡った伊藤が初めて年代別代表に呼ばれたのは、2018年3月に行われたU-21日本代表のパラグアイ遠征。同年9月のキリンチャレンジカップにはA代表に初選出された。今年6月のトゥーロン国際大会では、シーズン終盤に所属クラブで出番がないなかでキレのある動きを見せ、最終的に準優勝したチームをコパ・アメリカ参戦で離脱するまで牽引した。

 もっとも、東京五輪世代中心で挑んだコパ・アメリカでは、同じアタッカーのMF三好康児(横浜F・マリノス→未定)、MF安部裕葵(バルセロナ)らがA代表デビューを飾るなか、グループリーグ3試合で最後まで出場機会は巡ってこなかった。伊藤は悔しさとともに現実を受け止めつつ、ここが“ゴール”ではないと語る。

「結果的に出番をもらえなかった意味では、現時点の序列みたいなものを僕は把握したつもりでいます。僕にとっては東京オリンピックの日が“本番”。コパ・アメリカが本番ではないので、東京オリンピックに向けてその序列を一つずつひっくり返して、本番で活躍したいと思います」

「一回全部リセットして、この1年が毎日勝負。できることは全部やりたい」

 メンバー選考において、代表チーム発足以降の実績も一つの審査ポイントだろう。しかし、伊藤は“最後の1年”が何よりも大事と位置づけ、すべてをリセットして勝負を懸けるイメージを膨らませている。

「東京オリンピックまであと1年。当確、当落線上、今まで一度も選ばれたことがない、いろんな選手がいるなかで、最後の1年で調子が悪ければ選ばれないし、代表に縁がなかった選手でも調子が良ければ選ばれると僕は思っています。もちろん、今までのものが全部なくなるわけじゃないですけど、一回全部リセットして、この1年が毎日勝負。できることは全部やりたいですね」

 コパ・アメリカ期間中から大会後にかけて、コパ・アメリカで共闘したチームメートの海外移籍が相次いで決定。18歳のMF久保建英はスペインの名門レアル・マドリード、安部はバルセロナ、DF冨安健洋はセリエAのボローニャと欧州5大リーグへと羽ばたき、FW前田大然もポルトガルのマリティモ移籍を決断している。将来的にプレミアリーグやセリエA挑戦の夢を公言している伊藤も、刺激を受けているという。

「チャンスがあれば移籍するべきだし、レアル・マドリードへ行けるなら誰もが行きたい。オリンピックを1年後に控えたタイミングで世界一のクラブに挑戦するのは、すごい勇気だなと。どれくらい試合に絡めるかが大事なシーズンなので、簡単な決断じゃない。僕もプレミアリーグはスタジアムの雰囲気が好きで昔からよく見ていたし、セリエAは好きなチーム、好きな選手も多いので、どこかのタイミングで行けたら面白いなと考えています」

「日本人の僕からしたら本当に特別な大会。純粋に出たいし、これは譲れない」

 東京五輪のメンバー入りを果たし、世界的な国際大会で結果を残せば、さらなるステップアップの道も必然と開けてくるだろう。

「オリンピックがどれだけ今後のキャリアに影響するのか、正直分かりません。でも、日本開催という意味では、日本人の僕からしたら本当に特別な大会。開催が決まった瞬間、『自分の大会にする』と決意しました。このタイミングで生まれているのも何かの運命だと思います。純粋に出たいし、これは譲れません」

 大きな目標を胸に、伊藤は勝負の1年に歩みを進める。

Football ZONE web編集部・小田智史 / Tomofumi Oda

最終更新:8/17(土) 19:20
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