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インテルの最新プロセッサー「Ice Lake」で、ノートPCはこう進化する

8/18(日) 13:10配信

WIRED.jp

インテルのノートPC向け第10世代Coreプロセッサー「Ice Lake(アイスレイク)」の詳細が発表された。同社がようやく完成にこぎ着けた10nmプロセスの最新チップによって、これから年末商戦に向けて発売されるノートPCはどう進化するのか。大きな改良ポイントは3つある。

アップルの最新ノートPCへの搭載は?

この数カ月にわたってインテルは、10nm(ナノメートル)プロセスで生産される第10世代Coreプロセッサーの登場を謳ってきた。それがコード名「Ice Lake(アイスレイク)」と呼ばれるプロセッサーだ。

その概要は今年1月にラスヴェガスで開催された「CES 2019」や、5月に台北で開かれたコンピューター見本市「COMPUTEX TAIPEI」でも触れられてはいたが、多くは明かされていなかった。こうしたなかインテルは、PCメーカーがIce Lakeチップを正式に採用可能になった8月1日(米国時間)に、その詳細を発表したのだ。

インテルは「Project Athena(プロジェクト・アテナ)」についても言及してきた。こちらはノートパソコンのスペックやパフォーマンスに関する新しい仕様で、PCメーカーたちと共同で推進していくという。

このProject Athenaは、インテルが2011年に打ち出した「Ultrabook(ウルトラブック)」の規格とはさまざまな点で異なっている。Project Athenaで主に重視されているのはバッテリーの持続時間を長くすることだ。この規格に沿って今年中に発売されるというノートパソコンは、満充電で最低でも9時間は「現実的な使用」に耐えなくてはならないと同社は説明している。

3つの大きな改良点

Ice Lakeに話を戻そう。インテルの「10nmの夢」の実現には何年もかかっており、プロジェクトは何度かの遅延にも見舞われた。このためインテルは、ようやく手にした新たな10nmプロセッサーを売り込むためにあらゆる手を尽くしている。

なお、サムスンはもう何年も前から10nmプロセスのプロセッサーを生産している。アップルがモバイル端末向けに開発したSoC(システム・オン・チップ)の「A12X」 は、TSMC(台湾積体電路製造)の7nmプロセスを用いて生産されている。

この新しい第10世代Coreプロセッサーは、3つの点において改良されているという。

まず、インテルは業界のトレンドを踏まえ、人工知能(AI)の利用を念頭にチップを設計してきた。このチップにはニューラルネットワーク向けの新しい命令セットや、バックグラウンドでの作業負荷に対応するための専用エンジンも備わっている。

ふたつ目はグラフィック性能の強化だ。インテルのヴァイスプレジデントであるラン・センデロヴィッツによると、このチップの新しいグラフィックアーキテクチャーは従来のチップの2倍のパフォーマンスで、グラフィック性能は15年にリリースされた「Skylake」以来で最大の技術的な飛躍だという。1080p解像度でのゲームプレイや4K動画の編集スピード、コンテンツのレンダリング速度も向上するだろう。

3つ目は、より効率よく高速なデータ転送が可能な「Wi-Fi 6」規格への対応、そして「Thunderbolt 3」規格への対応だ。メーカーは最大4つのThunderbolt 3ポートをパソコンに実装できるという。

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最終更新:8/18(日) 13:10
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