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F1と腕時計と、地中海の青い海と空に想う──たかがモナコ、されどモナコ。

8/18(日) 20:11配信

GQ JAPAN

編集部員の神谷晃は、タグ・ホイヤー「モナコ」の名前の由来であるF1モナコグランプリで行われた「モナコ50周年」を祝うイベントに参加した。タグ・ホイヤーとモナコ、そしてモータースポーツの特別な世界に触れたモナコの3日間を振り返る。

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ラスカス・コーナーからコースに“侵入”した記者は、モナコ湾に停泊する豪華客船やクルーザーを右手に眺めながら、プールサイド・シケイン、タバコ・コーナーを軽やかに駆け抜けていく。モータースポーツファンならお気付きのとおり、ここはフランス南部にあるモナコ公国の4つの地区の一つ、モンテカルロに位置するストリートサーキットのコース上。記者はいま、F1モナコGP(グランプリ)のコースを、レースとは反対回りにランニングしているのである。

ついさっきまで霧が立ち込めて肌寒ささえ感じていた。けれど、陽が差し込んだ途端、海は灰色から鮮やかなブルーに表情を変え、キラキラと輝きはじめた。気温は18度。ランニングには好適だ。やがて、さらに日差しが強くなって汗が噴き出す。約15時間のフライト直後ということもあって脚は重いのだが、不思議と苦しくはない。仕事を終えたマーシャルたちがコースサイドから、汗だくの記者に手を振ってくれる。

ヌーベル・シケインからトンネルを抜け、左カーブを緩やかにのぼった記者がローズ・ヘアピンに到着したのは、2019年5月24日(金)15時ごろ(現地時間)。180度近く曲がり込んだ、F1モナコGPの名物コーナー、ローズ・ヘアピンである。

セナ vs マンセル、名勝負の舞台を走った

記者にとってF1モナコGPといえば、1992年。マクラーレン・ホンダのアイルトン・セナとウィリアムズ・ルノーのナイジェル・マンセルによる火花散るバトルが忘れられない。開幕から5連勝、マシン性能で圧倒的に有利なマンセルと、それを必死にブロックして抜かせないセナ。F1史上に残る名勝負、残り7周のあのドッグファイトの舞台がここ、モナコだった。しかも、いまぼくが走ってきたトンネルには、午前中に予選を終えたマシンが残していったタイヤカスがゴロゴロと転がっていたではないか! 荒法師が音速の貴公子を追い詰めたあのモナコのバトルをテレビ中継した三宅正治アナの名セリフ、「どんなにしても抜けない。ここはモナコ、モンテカルロ。絶対に抜けない!」が生まれたあのモナコを走っている! この興奮、伝わるだろうか。

記者がモンテカルロにいる理由は、2011年からモナコGPの公式パートナーをつとめるタグ・ホイヤーの招待で、「F1 2019シーズン第6戦モナコGP」を取材する機会を得たためである。各国メディアとセレブたちを招くツアーに日本から参加したのは、『GQ JAPAN』を含めてわずか2媒体。ブランドのアイコンウォッチ「モナコ」の誕生50周年を記念した特別モデルの発表の瞬間に立ち会えるという機会に恵まれたのだ。モーターレーシングと深いかかわりをもち、モーターレースとの結びつきを通して名声を高めてきたタグ・ホイヤーにとって、モナコが特別な場所であることは、昨日今日のことではない。

ツアーにはF1観戦だけでなく、モナコ大公自動車博物館で開催中の「タグ・ホイヤー モナコ50周年展示会」のプライベート鑑賞も含まれていた。ここからは時系列で、メディアツアーの様子をリポートしていきたい。

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最終更新:8/18(日) 20:11
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