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とことん走りに振ったピュアなスポーツマシン、ポルシェ718ケイマンに試乗──「MT設定のみ」は伊達じゃない!

8/18(日) 21:42配信

GQ JAPAN

ピュアなスポーツカーとして楽しさは911よりも上、とそう評価する人も多い718ケイマン。そのラインナップのなかでもとくにスポーツ色を強めたGT4が新しく追加された。新設計の4LNAエンジンをはじめ、様々な新しい装備が用意されているというこの新型に早速試乗し、実力をテストしてみた。

【写真を見る】細部に宿る恐るべきピュアスポーツ魂!

新型GT4はあえてオトコの「MTのみ」設定

いよいよ登場したポルシェ718ケイマンGT4の試乗の舞台はスコットランド。エジンバラ空港を出て北に50kmほど走った辺りに位置するノックヒルサーキットである。朝、ホテルを出て現地に着くと、クルマはすでに用意が整っていた。促されてドライバーズシートに滑り込んだら、すぐにスタートだ。初めての逢瀬で、いきなり全開走行である。

キーを捻りエンジンを始動する。その心臓は、新開発の水平対向6気筒4.0L自然吸気ユニット。レブリミットは8000rpmとなる。ポルシェ718ケイマンGT4。718シリーズとなり、主力エンジンを水平対向4気筒ターボユニットに切り替えた718ケイマンの最高峰モデルは、マニア垂涎のエンジンを得て登場したわけだ。

従来のケイマンGT4が当時の911カレラSのエンジンを流用していたのに対して、今回のそれは新開発。新設計のシリンダーヘッド、ピエゾインジェクターを使った燃料噴射システムなどを採用したこのエンジンは、スペックは最高出力420ps、最大トルク420Nmにも達する一方、ボクサーエンジン初の気筒休止システムの搭載など、環境性能にも大いに配慮されているのが特徴である。

しかもギアボックスは6速MTのみが設定される。もちろん、このクルマを選ぶような人にとって、それが不満の種となるはずが無いだろう。

ミドシップ+4LNAエンジンという珠玉の組み合わせ

いよいよ走り出すと、まずは高回転化を意識してのクランクジャーナル径拡大の効果か、エンジンのいかにも剛性感の高い回り方に痺れる。レスポンスはきわめて鋭く、右足のわずかな動きにも忠実に回転を上下させる。自然吸気の旨味を、低速域でもたっぷりと味わえる。

もちろん本領を発揮するのはアクセルをより深く踏み込んだ時だ。すさまじい勢いで回転が高まり、特に5000rpmを超えた辺りからは硬質なサウンドも更に迫力を増して、一気に8000rpmまで回りきる様は、突き抜けるような快感だ。ショートシフターが組み込まれた6速MTのタッチも剛性感たっぷり。「AUTO BLIP」スイッチをオンにしておけば、シフトダウン時の回転合わせを自動で行なってくれて、右足をブレーキングに集中させておくことができるのも有り難い。

このパワートレインだけでも買う価値アリ。そう思わせるのだが、こんな風にアクセルを存分に踏み込むことができるのは、格段の進化を遂げたフットワークのおかげでもある。ミドシップらしく、操舵に対して即座にクルマが向きを変えようとするだけでなく、そうした時のリアの接地性が盤石で、もし滑り出したとしても姿勢のコントロールの自在性が大幅に高まっている。この辺り、ちょっと不満も感じられた先代ケイマンGT4と較べると、懐が俄然深くなっているのだ。

これには、911GT3譲りのパーツをふんだんに使用するなどして大幅にポテンシャルを高めたシャシーはもちろん、空力の進化も大いに貢献している。トピックは、床下最後部に横に置かれているマフラーを鞍形とすることでリアに大型ディフューザー、つまり車体下面の空気を素早く引き出すことで負圧を発生させるアイテムの装備が可能となったこと。これと大型の固定式リアスポイラーと合わせて、リアのダウンフォースは実に50%も向上したという。

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最終更新:8/18(日) 21:42
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