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口下手な人が知っておくべき三つのコミュニケーション法

8/18(日) 7:31配信

デイリー新潮

(3)聴き手に徹する

 声をかけられたら、「ハイ!」と大きな声で返事して、素早く相手の前に進み出る。

「解決策(1)」で学んだように、相手に「好意を持っていますよ」という笑顔のアイコンタクトを試みる。相手の発言と一緒に、相手の表情や気分を感じ取りながら、それに合わせつつ耳を傾ける。適切に、うるさくない程度に頷き、相槌を打つ。

「はい、ええ、そうですか、いいですね、凄い! わあ!」

 先輩や上司、お客様、取引先が相手なら手帳を持ってメモを取る姿勢をまず見せよう。「あなたの話すことはとても大事ですから」と、メモを取ろうとするその行為そのものが、相手への強い尊敬の念を伝えるメッセージとなる。

 メモを取りながら聴くと、集中して聴けるから、相手の話す内容が理解しやすいし、相槌もより自然になる。メモを取ることで相手の視線も適当に外しながら話が聴けるから、人見知りには都合がいいというメリットもある。

 最低限のルールは、相手の発言をさえぎらない、否定しない。相手の表情を見ていれば、「そっちからも何か質問ある?」という瞬間がある。そういう時、メモを書いていて気になることがあったら、それについてのみ短く質問する程度がいい。なければ「よく理解できました」とにっこり笑顔を作ればそれでいい。

 上手なコミュニケーターは、相手に7割しゃべらせて、こちらは3割しゃべる、などと言うが、口下手なら、相手に9割渡して十分だ。

 それでも口下手が不安、不満という人もいるかもしれない。しかし、私はどちらかといえば、「私は十分話し上手だから、会話するのに何のコンプレックスもない」と答える人の方がまずいと思う。昔から、極めて上手で流暢に話すことを「立て板に水」と表現する。外国では知らないが、我が国ではこの言葉、あまり良い場面で使われないのだから。

デイリー新潮編集部

2019年8月18日 掲載

新潮社

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最終更新:8/19(月) 14:51
デイリー新潮

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