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「放送広告購買の延長だ」:給油機のスクリーン広告枠を買う、広告主たちの狙い

8/19(月) 11:51配信

DIGIDAY[日本版]

ガソリンスタンドの給油機前にわざわざクルマを停めて、動画を観る人はいないだろう。ましてや広告を最後まで観る人となればなおさらだ。だが、タンクが満タンになるのを待っているあいだなら、給油機に搭載されているスクリーンの動画をチェックする確率はぐっと高くなる。ペプシコ(PepsiCo)や住宅ローン会社のクイックン・ローンズ(Quicken Loans)といった広告主や、スパーク・ファウンドリー(Spark Foundry)といったエージェンシーは、ガソリンスタンドにあるガスステーションTV(Gas Station TV:以下、GSTV)の画面を、看板というよりは、新たなテレビ画面として捉えている。

ペプシコがGSTVを動画戦略の一部と見なすようになったのは、その戦略の一環としてここ数年「動画にとらわれないアプローチ」を取っているからだと、ペプシコでメディアイノベーションおよびパートナーシップ部門のトップを務めるケイト・ブレイディ氏はいう。このアプローチ転換があったおかげで、マーケターのGSTVキャンペーンの効果を分析できた。「[GSTVには]その場から動けない、エンゲージしている視聴者がいるので、ほかの多くのデジタル動画や、場合によっては屋外広告よりも効果が高くなる」とブレイディ氏はいう。だが、具体的な成果については公表を控えたいとした。

同様にスパーク・ファウンドリーもこのところ、何をもって動画とするのかの評価を見直している。同社の最高投資責任者であるシェルビー・サヴィル氏によれば、2年半ほど前に、自宅で観るものも屋外で観るものも、すべての動画プラットフォームを動画チームの管轄にまとめたという。こうした動きにより、動画を取り巻く状況をより詳しく把握できるようになり、「従来のテレビやデジタル動画では必要なリーチを得られない場合に」テレビや動画キャンペーンのリーチ拡大の機会を見出しやすくなった。同社のクライアントのなかでGSTVを使って客足を伸ばしているのは、ファストフードのレストランや小売店が多いという。

今回、この記事のために取材した各社幹部は、GSTVの広告料金について明らかにしなかったが、クイックン・ローンズCMOのケーシー・ハービスは、GSTVの価格設定は「適正で、安定している」と述べた。

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最終更新:8/19(月) 11:51
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