ここから本文です

台湾人気レストラン 9月東京に「逆進出」 元日本留学生が創業

8/19(月) 7:40配信

日経BizGate

 半導体やコンピューター部品などハイテク関連のイメージが強い台湾の産業界で、ライフスタイル提案型の新興企業が目立ってきている。代表的なスタートアップ企業が「富錦樹(フージンツリー)グループ」だ。台北市にある住宅街の一角を再開発してアパレル関連のセレクトショップやレストラン、カフェなどを一体的に運営し、スタイリッシュな新ブランドを確立した。外食産業のWDIと提携して9月には日本へも進出する。日本でビジネスモデルを研究したという同グループの呉羽傑(ジェイ・ウー)ファウンダーに聞いた。

 ――富錦樹グループを設立したのは2012年ですね。台北市東北部の住宅街「富錦街(フージンジェ)」の約1万平方メートルを開発し多業種展開をしています。東京における原宿・代官山のように、台湾・新興ブランドの代名詞的な存在として関心を集めています。

 「個々の店舗を有機的に結びつけて、衣食住に関する新しいライフスタイルを提案している。セレクトショップのほか、バリスタの世界チャンピオンをスカウトしたカフェ、シャンパンで楽しむ創作台湾料理、スイスのバッグブランドショップなどだ。以前はフラワーショップや台湾式マッサージサロンも手がけていた」

 ――富錦街を訪れる顧客層をどう分析していますか。

 「平均的なイメージは年収が200万~400万台湾ドル(1台湾ドル=約3.5円)で、日本などへの海外旅行体験も豊富な30~50代が中心。男女比は5:5とみている。自家用車でショッピングに出向き、カフェやレストランでゆったりした時間を楽しむ層だ。海外からのお客を接待するため、地元の方が連れてきてくれるケースも増えている」

 「半導体製造のファウンドリー工場など『ものづくり』にかけては、台湾は国際的な競争力が強いと考えている。他方デザイン力やブランディング力がまだまだ足りない。日常生活でも台湾料理は新鮮な素材にこだわり、油を抑えたヘルシーでやさしい味わいが自慢だが、サービスの演出や内装インテリアまでを考える発想が一般的に乏しかった。男性もおしゃれに疎いとされてきた。台湾市民の意識が成熟してきたのは最近10年くらいだろう。富錦樹グループの企業理念は『文創』だ。古い文化と現代の流行を融合させた新ブランドの育成に力を入れていく」

1/2ページ

最終更新:8/19(月) 7:40
日経BizGate

記事提供社からのご案内(外部サイト)

・ビジネス上の「課題解決の扉」を開く!
・経営、人事、マーケティングからITまで
・専門家の知見や洞察に富んだコラム満載
・経営層、管理職層の悩みにも応えます

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事