ここから本文です

トランプ集会に通うこと7回、見えてきたリピーター戦略

8/19(月) 12:11配信

Wedge

 今回のテーマは「トランプ集会のリピーターたち」です。研究の一環として筆者が2008年及び12年の米大統領選挙でオバマ陣営に参加したとき、同陣営の幹部は支持者を集めた集会に関して「リピーターが多いと選挙は負ける」と語っていました。というのは、支持者が拡大しないからです。

 ところが再選を狙うドナルド・トランプ米大統領は、「リピーター作り」にエネルギーを注いで、オバマ陣営と真逆の選挙戦略をとっています。

 そこで本稿では、筆者がトランプ集会で直面したリピーターたちを紹介し、そのうえでなぜ同大統領は彼らを重視するのかについて述べます。

背番号「45」

 周知の通り、トランプ大統領は第45代米大統領です。昨年の米中間選挙で北西部モンタナ州ビリングスで50代後半に見える白人男性と出会いました。彼は星条旗の柄が入った背番号「45」のユニフォームを着て、前日から徹夜で列に並んでいました。しかも、彼は種々のトランプ支持の看板や旗を所持している筋金入りのトランプ支持者です。

 ビリングスでの集会に加えて、今年3月の中西部ミシガン州グランドラビッツ、6月の南部フロリダ州オーランド、そして8月の中西部オハイオ州シンシナティにおけるトランプ集会でもこの男性を見かけました。彼は正真正銘のリピーターです。

 シンシナティでの集会では筆者の左斜め前に立って、トランプ大統領に熱狂的な声援を送り、その一方で集会場の後方にいる米メディアにブーイングを浴びせていました。

「国境の壁」を模したスーツ

 トランプ集会がきっかけになって、時の人となった白人男性がいます。西部カリフォルニア州サンディエゴからメキシコとの「国境の壁」を模したスーツを着て、東部ペンシルべニア州モントゥアズビレでの集会に参加したブレイク・マーネルさんです。サンディエゴはメキシコと国境を接しています。

 筆者の斜め前でトランプ大統領の演説を聞いていたマーネルさんは、同大統領から促されて演台に上がりました。トランプ大統領がメキシコとの「国境の壁」建設を強く支持するマーネルさんに感謝の意を表している様子が、ネットを通じて拡散しました。彼はオーランドでの集会においても、「国境の壁」をデザインしたスーツを着用して、徹夜で列に並んでいました。

1/3ページ

最終更新:8/19(月) 12:11
Wedge

記事提供社からのご案内(外部サイト)

月刊Wedge

株式会社ウェッジ

2019年10月号
9月20日発売

定価540円(税込)

■特集 再考「働き方改革」―先進企業が打つ次の一手
■ホルムズ危機が問う安保法制に残された課題
■GSOMIA破棄が示した韓国・文政権の野望

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事