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イタリアサッカー連盟の先駆者が明かす、データアナリストの仕事

8/19(月) 20:07配信

footballista

選手の成長への寄与

明確な数字が、プレーを磨く上での助けになっていることは間違いありません


──アンダー年代の選手は年齢にかかわらずすべて同じ基準で評価しているのですか。


 「ええ。IDPのモデルと収集するデータはすべての年代の代表チームで共通です。マッチアナリシス部門は現在、各年代代表の試合を分析するスタッフ6人とフットサル代表専門のスタッフ1人で構成されています。国際コンペティションでは、他チームのデータも収集しています。U-21代表については外部の専門会社に外注しているので、データもさらに充実しています」


──代表選手についてはクラブでのパフォーマンスデータも記録しているのですか。


 「現時点では行っていませんが、できればいいなとは思っています。この種のデータ収集を行っている会社は、今のところ存在していません。現時点でも議論の対象になってはいますが、作業を受託してくれる会社が必要です。我われ自身が、U-17年代のリーグ戦のデータをすべて収集することは絶対に不可能ですからね。クラブサイドの了承も必要ですが、彼らにもデータが手に入るというメリットがあるわけですから。現時点で、育成年代チームのデータを収集・分析しているのはユベントス、ミラン、ローマくらいです。 

 女子サッカーのセリエAでもデータが収集できればいいと思っています。代表選手のクラブにおけるパフォーマンスをチェックできるだけでなく、新しいタレントの発掘にも役立ちますからね」


──他国の育成年代代表がデータ分析をより積極的に導入している印象はありますか。

 「そういう印象はありませんね。ドイツではデータに大きな注意が払われていることは知っています。DFBにはデータ収集・分析専門の部署がありますから、間違いなくこの観点から見れば我われよりも進んでいると思います。特にA代表についてはそうですね。ただ、U-15からU-21までの育成年代についても我われと同じレベルの取り組みがされているかどうかはわかりません」

 
──我われ『ウルティモ・ウオモ』のインタビューでアレッサンドロ・バストーニ(インテルDF/現イタリアU-21代表)が、U-19代表で統計データがどのように活用されているかを話してくれました。こうした形で成長のサポートを受けた選手たちのうち、向こう数年間にA代表で活躍できるタレントはどのくらいいるのでしょう。


 「バストーニは、過去3 シーズンに最も多くのキーパスを記録したDFです。この明確な数字が、彼が自らのプレーを磨く上での助けになっていることは間違いありません。我われは、彼が遠からずA代表でも活躍できるポテンシャルを持っていると評価しています。

 より一般的に言うと、月に1回しか招集できない選手に対して、我われの仕事がどれだけのインパクトを持っているかを評価するのは簡単ではありません。幸いにも我われのコーディネーターはこの仕事の有効性を強く信じており、ほとんどのクラブが手をつけていない育成年代のパフォーマンス分析を、代表レベルで行う体制を作ってくれています」

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最終更新:8/19(月) 20:07
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