ここから本文です

ガンプラの聖地・日本に商機はあるか : 英ゲームズワークショップ社

8/19(月) 14:57配信

nippon.com

対戦型ボードゲームの英ゲームズワークショップ社がバンダイと提携し、参入から30年余の日本市場に改めて注力しようとしている。ガンダムを生み、オタクの聖地でもある日本で、独自のフィギュア・ゲーム文化を根付かせることはできるのか。

フィギュアと卓上型ロールプレイングゲームのパイオニア的存在である英国のゲームズワークショップは、欧米では多くのファンを獲得しているが、日本での知名度はそれほど高くない。日本に進出して30年あまりを経た今、同社を取り巻く状況が変わりつつある。

2019年5月、ノッティンガムに本社を置く同社は、バンダイと提携し、自社のキャラクターをベースにした大型アクションフィギュアと、「ガシャポン」用のカプセルトイを開発・販売することで合意したと発表した。今回の提携は、日本での市場拡大を目指すゲームズワークショップの積極的な姿勢の表れであり、アニメ『機動戦士ガンダム』が生まれた国で一段の飛躍が期待できそうだ。

新たな方向性

ライセンス契約によりバンダイが制作するのは、18センチ大の「ウォーハンマー40,000スペースマリーン」シリーズのアクションフィギュアだ。「スぺ―スマリーン」はSF世界を舞台にしたゲーム「ウォーハンマー40,000」のキャラクターで、人類の帝国を守る最新鋭の超人兵として人気を誇る。ネット上の関連サイトやおもちゃショーなどのイベントでは、フィギュアの大きさや、関節が動くこと、武器を持ち替えられることなど、ゲームズワークショップのオリジナルのフィギュアとはコンセプトが異なることが大いに話題となった。

しかしバンダイは、オリジナルが持つ世界観を壊すことのないよう、「スペースマリーン」シリーズのデザイナーであるジェス・グッドウィン氏に詳細なアドバイスを求めていくとしている。

「ガシャポン」用のカプセルトイは、5種類を展開予定だ。こちらはオリジナルに忠実というよりも、カプセルに入る5センチサイズにギュッと圧縮してデフォルメしている。カプセルは中身が見えないタイプなので、どのフィギュアが出てくるかは、開けてのお楽しみだ。

ゲームズワークショップは知的所有権の保護が徹底していることで知られているため、バンダイとの提携に驚いた専門家もいたようだ。しかし、日本支社長のジェームズ・ロング氏は、バンダイ以外の日本のメーカーや、米国のフィギュアメーカー・ファンコとも提携に乗り出していることを挙げ、「ここ数年は、門戸を開いて、新しいことへの挑戦を始めている」と述べた。

バンダイと提携することになったのは、両社がお互いに興味を持ったからなのだという。バンダイは日本市場でゲームズワークショップの製品に注目し、一方で、ゲームズワークショップは、カプセルトイのようなアイデアを検討していた。提携協議が始まってみると、バンダイが得意とするアクションフィギュアの制作がテーマとなり、結果的にライセンス契約につながった。バンダイとの交渉の大部分は英国本社が担ったが、東京支社もそれに関わることができたとロング氏は誇らしげに言う。

スケジュールは明らかにはなっていないが、バンダイはフィギュアを全世界で発売予定だ。ゲームズワークショップのミニチュアは、自分でペイントすること自体が重要な遊びの要素になっているが、バンダイが販売するフィギュアはあらかじめペイントが施されている。ただ、ロング氏は「たとえ色が塗ってあっても、やりたい人は上からペイントしたり、自分の独自のタッチを加えたりするだろうけどね」と笑った。

1/3ページ

最終更新:8/19(月) 14:57
nippon.com

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事