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時任三郎、『監察医 朝顔』で上野樹里と親子感を満喫 「『お父さん』と言いながら肩揉んでくれる」

8/19(月) 6:04配信

リアルサウンド

 震災で母親を失った娘と父親が、少しずつ前へ進んでいく日々を描くドラマ『監察医 朝顔』(フジテレビ系)。法医学者の朝顔(上野樹里)と刑事である父・平(時任三郎)はさまざまな事件を扱いながら、母の穴を少しでも埋めようと歩んでいく姿は視聴者の感動を呼んでいる。

【写真】親子役演じる上野樹里と時任三郎

 時間があれば妻・里子(石田ひかり)の遺体を探しに東北へ向かう平。リアルサウンド映画部では、時任にインタビューを行い、平を演じる背景に迫った。

■「見た目も中身も割と凸凹」

ーー『監察医 朝顔』のオファーを受けた際にどんなところに魅力を感じましたか。

時任三郎(以下、時任):監察医の話がメインなのかなと思っていたんですが、刑事ドラマの要素もあるし、ホームドラマの要素もあるし、ヒューマンドラマの要素もあるし、色んな要素がうまくミックスされていて、幅広い世代の人に見てもらえるんじゃないかなっていう印象を受けました。どの世代の人もどんな立場の人も共感できる部分は少なからずあると思うし、そういう作り方をしたい、演じ方をしたいなと思いましたね。

ーー平という役はどんなキャラクターだと受け止めていますか?

時任:名前通り「平ら(たいら)」っていう意識があって、どんな人にもフラットに接するキャラクターだと認識して演じています。相手がどんな立場であれ、上から目線で言ったり、逆にへりくだったりすることのない人格だと捉えています。

ーードラマ内では父としての顔と刑事としての顔がありますね。

時任:刑事パートだけでは語れない部分もあるんですけど、桑原(風間俊介)とペアになることが多いので、見た目も中身も割と凸凹な感じで、その辺のバランスの面白さを楽しんでほしいですね。父としては、妻を亡くしたというバックグラウンドがあるので、娘とどういう接し方すればいいのか悩むところも多いんですけど、ナチュラルに一緒に暮らしている感じを見せられていたらいいなと思います。

■「親子感を満喫したい」

ーー上野さんとは『江~姫たちの戦国~』(NHK総合)で父娘という間柄を演じていますが、本作が実質の初共演です。

時任:上野さんは気遣いがあって、めちゃくちゃ優しい方ですね。撮影中、休んで椅子に座っていると「お父さん」と言いながら肩揉んでくれたりとか(笑)。現場でも親子感がけっこうありますよ。女優としてはふわっとしたキャラクターに見えがちなんだけども、しっかり芯があって、芝居に対する姿勢からは信念を感じます。

ーー上野さんのTwitterの投稿に「いいね」を押しているとか。

時任:そうですね(笑)。やっぱりこうやって親子という設定でせっかく仕事をもらえたので撮影の間だけでも、親子感を満喫したいなと思っています。

ーー朝顔の夫となった桑原を演じる風間さんの印象はどうですか。

時任:風間くんは何回も共演しているんですけど、親子役もやったことがあって、だから今回すごいファミリー感があるんです。息子役だった風間くんと娘役だった樹里ちゃんと二人いるので、家族で仕事しているような感じがあります。はじめて風間くんとやった仕事では、息子が犯罪者という設定だったので、今、同じ刑事として演じている感じが微妙なところではあるんですけど(笑)。やっと犯罪者のイメージがなく、娘の恋人っていう設定が体に馴染んできたのが5話くらいを撮っていた頃でした(笑)。すごいしっかりした芝居をする人で、細かい現場の指示でもすぐ自分のものにして、台本とか監督が要求することを確実に表現できる人ですね。

■「魂を探し続けてる」

ーー平が妻を探し続けていることは、どのように解釈していますか。

時任:結局、魂を探し続けてるんだなと思います。その魂がどこにあるのか、肉体にあるのか、物にあるのか、あるいは自然の中にあるのか、その辺がわからないままに探し続けていて。それが生きる糧になっているのかなと。これからのドラマの展開によると思うんですけども、どこに区切りをつけるのかが答えになってくるのだと思います。肉体の一部が見つかって初めて自分が納得できるのか、あるいは他のことで自分の気持ちを収めるのか、とにかく何も見つからないままではいられない平がいて、どういう形で見つけるのか分からないけども、見つけるまで探し続けるっていうことだと思うんです。

ーー実際に被災地での撮影もあったそうですね。

時任:撮影で行った時は現地の方に話を聞いたりすることはできなかったのですが、数年前にボランティアで行った時に宮城県東松島市の人たちと接する中で言葉を聞いたりしましたね。もう震災からは何年も経ってるので、会話としてはごく普通に喋っておられるんです。皆さん、日常生活のようにあったことを話したりするんだけど、その内容が割とヘビーだったりして。実際に起きたことと経った年月とのギャップが会話の雰囲気に出ているのは感じましたし、こういうふうに年月って会話に出てくるんだと知りました。

ーーこの作品に携わってみて、時任さんが考えたことは何でしょう。

時任:親子のこととか震災のこととか、仕事のこととか刑事って何かなとか色々考えますよ。あんまり自分としては決めつけないでやりたいなと考えています。刑事ドラマだから、監察医ドラマだから、とパターンや型にはめずに、固定観念の中ではなるべく演じないようにと。どのジャンルにも当てはまらないミクスチャーで斬新な部分を楽しんでもらえたらなと思います。

大和田茉椰

最終更新:8/19(月) 6:04
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