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Snapchat対応のスマートグラスが第3世代に。ファッション性を高めた進化が意味すること

8/19(月) 12:11配信

WIRED.jp

未来とは、いまのこの瞬間に「明日」に備えている人たちのものである。写真・動画共有アプリ「Snapchat」の開発元であるスナップにとって、その未来とは新しいカメラ機能付きスマートサングラスのことを指すようだ。

【画像ギャラリー】スマートサングラス「Spectacles」の歴代モデル

スナップがカメラ機能付きスマートサングラスの新モデル「Spectacles 3」を8月13日(米国時間)に発表した。これはスナップにとって最初の試みというわけではない。2017年に発売された初代「Spectacles」は鮮やかな青などのポップな色合いが特徴で、専用の自動販売機で売られるなど大きな話題を集めた。しかし販売は振るわず、最終的には4,000万ドル(約42億円)の赤字を出したと報じられている。

そして抜本的な設計変更を経て、2018年4月に第2世代が登場した。解像度などのスペックが上がっただけでなく、カメラのレンズが目立たなくなり、全体的に落ち着いたデザインに仕上がっていた。さらに同じ年の9月には、さらにサングラスに近くなった別デザインのモデル2種類も発売された。色はいずれも黒で、ファミリーレストランのレジの横で見かけるようなおもちゃのサングラスではなく、高級ファッションアイテムの通販サイトで売っていてもおかしくないほどスタイリッシュだった。

今回発表された第3世代もこの方向性を追求しており、メタルフレームでクラシックな雰囲気のデザインになっている。技術面でも進化した。HDカメラがふたつ搭載されたことで立体的な写真や動画を撮影できる。スナップによると最新モデルは「限定発売」で、販売数も限られるという。380ドル(約40,000円)という価格を正当化するには、“プレミア感”を演出する必要があるのだろう。

「スマートフォン後」を見据えた戦略

今回の動きの背景には、スナップの長期的な事業戦略がある。同社の現在の収益の要はスマートフォン向けのアプリだが、スマートフォンは将来的に別のプラットフォームにとって代わる可能性もある。スナップはそれが眼鏡だと考えており、その未来に向けた投資を続けているのだ。

Snapchatは2011年に「Picaboo」という名で始まった。当初は裸の写真といったきわどい写真を痕跡を残すことなくやりとりするためのアプリとして使われていたが、その後は写真を中心にしたメッセージアプリに近いものになった。さらに、自分の現在の状況を発信できるプラットフォームという方向転換を経て、ゲームのほか、写真や動画にBGMを付けられる機能、写真が消えるまでの時間を24時間に伸ばす「ストーリー」機能なども導入している。

ほかにも有名人のアカウントのフォローや、位置情報を利用して友達の居場所を把握する機能、拡張現実(AR)を利用した数々のフィルターやレンズの導入といったことも試みている。既存のユーザーはこうした動きを楽しみ、Snapchatを使い続けた。スナップはおかげで、2017年には上場も果たしている。

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最終更新:8/19(月) 12:11
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