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会社はムダだらけ! 会議も書類も即日廃止 プロ経営者・松本晃氏の「捨てる力」

8/19(月) 8:11配信

NIKKEI STYLE

《連載》プロ経営者 松本晃の流儀

プロ経営者の松本晃氏は、カルビーの会長兼最高経営責任者(CEO)時代、会社にとって無駄なものを徹底的に捨てました。業務面では意味のない会議や書類を一掃し、事業面では売れない商品をどんどん生産中止にしました。業績が上昇気流に乗ったのは、そうして身軽になったのと無縁ではないようです。単なるコスト削減とは違う、松本流「片付け」のコツを聞きました。

■「価値ない」資料づくりになぜ時間を費やすのか

僕はもともと合理的な人間、プラグマティスト(現実主義者)なんです。無駄なことは大嫌い。無駄とわかっていてやるなんて、意味がないと思っています。これは経営うんぬんというより生き方の問題なので、直そうとしても直らない。

だからカルビーのCEOになったとき、まず無駄な会議と書類づくりをやめるように命じました。これは前回挙げた「10の考え方」の6番目にある「No Meeting, No Memo」(ノーミーティング、ノーメモ)なんです。「会議なんてやめちまえ。書類なんてつくるな」ということです。

書類そのものには、ほとんど価値がありません。コンビニに持って行っても、何も買えない。当たり前ですって? なら、そういうものを一生懸命、時間をかけてつくるのはどういうことか。読まされる方だって時間の無駄なんです。

会議も一緒です。ほとんどは何の価値もない。やめたら社員はみんな喜んでいました。もちろん仕事にも何の支障も起きなかった。会議なんて、みんなもともと好きじゃないんです。楽しいのは集める側だけで、呼ばれた方はちっとも楽しくない。

やっていい会議もありますが、開くには条件があります。大切なのは、1)インフォメーション(情報)、2)エデュケーション(教育)、3)ディシジョン(決定)の3つがそろうことです。1)は、ある人が持つ情報を他の人に伝えること。2)は、会議に出たら何かしら勉強になるということです。3)は、会議を開いたら何か決めないといけない。これが一番大事です。何も決めない、ただ話す会議はダメです。

会議を減らすのに一番効果があったのは、会議室をなくしたことですね。2010年に新しいオフィスに引っ越したとき、壁のある会議室をなくしたんです。それ以降、カルビーのオフィスには基本、会議室はありません。

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最終更新:8/19(月) 8:11
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