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プライベートバンカーは「富裕層との対話」で何を聞くのか?

8/19(月) 14:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

日本ではあまり馴染みのない「プライベートバンカー」。富裕層のために、金融資産のみならず、事業再構築・事業承継についても「投資政策書」を立案し、長期的に実行を助ける専門家のことを指します。本記事では、岸田康雄公認会計士/税理士が、プライベートバンカーに求められる役割について解説します。

1:資産形成の経緯のヒアリング

プライベートバンカーがお客様に対して的確なアドバイスを提供するためには、お客様のニーズを正しく把握しなければならない。そのためには、お客様と良好な関係を築き、安心感、信頼感を醸成したうえで、お客様の過去の体験をヒアリングしておく必要がある。具体的な提案に入る前に、お客様の基本情報を出来る限り正確に入手するのである。

どのようにしてこれほどの財産を築くことができたのか、親からの相続なのか、本人が興した事業の成功なのか、その理由を聞くことが重要である。

財産を蓄積できた理由を確かめる

●親からの相続

  親の相続税申告書を見せてもらい、どのような遺産を相続したのかを確かめる。

●事業の成功

  企業経営の成功

  賃貸不動産経営の成功

  個人事業(特に、開業医師、開業弁護士は高額な所得)

これによって、適切なアドバイスを提供できるだけでなく、コンプライアンスに抵触する事項がないかを確かめ、マネーロンダリングに巻き込まれるのを防ぐことができる。

お客様が事業経営者である場合、事業の経営方針や投資意思決定の判断基準を聞くことも不可欠である。これによって、投資(有価証券だけでなく不動産も)に対する本人の好みやリスク許容度を知ることができるからである。

また、お客様個人は、本人が経営する会社に対する重要な資金提供者であることから、会社の資金繰りとの関係を考慮したうえで、個人の投資対象を決めなければならない。個人であっても法人であっても、絶対に回避しなければならないリスクは資金繰りリスクである。経営する会社が黒字の場合、長期的でリスクを取った運用が可能となると判断できる。しかし、会社が赤字であれば、短期的でリスクを取らない運用方針を採る必要がある。

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最終更新:8/19(月) 14:00
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