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副業の希望者必読 本業を生かすか 異分野に挑戦するか

8/19(月) 10:24配信

日経doors

主要企業の5割が副業を解禁し、政府も副業を推進する中、日経doors読者アンケートでは、回答者の98%が「副業に興味がある」と回答しました。「周りに副業をしている人がいる」という人は66%も。日本FP協会の今年2月の調査によれば、働く女性の4人に1人が副業をしていることも分かっています。この特集では、今後ますます増える副業との付き合い方を、実例をたっぷり交えながら探ります。あなたにとってベストな副業スタイルを見つけられるはずです。第1回では、これまでの常識にとらわれない、新しい「副業」の姿に迫ります。

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●自分にとってのメリットをどう最大化するか

 「副業をやってみたいと思う人、手ェ~挙げて!」と言ったらほぼ全員が手を挙げる時代が到来しました。中には、副業の内容を考えている人や副業を始めている人もいるでしょう。

 この特集では、副業と本業を両立している7人の実例を紹介していきます。彼ら、彼女らの話から、「副業は人生を変える」と実感できるはずです。「自分の可能性は未知数だから、本業の枠だけに閉じ込めておくことはできない」「やりたいことがあり過ぎる」……、そんな人たちの中には副業の世界に飛び込み、実績を積み始めている人がたくさんいます。本業勤務先が副業を認めているならば、人生100年時代を見据えるという意味でも、副業は大いにアリです。

 でも、注意も必要です。副業は軽い気持ちで始めてしまうこともありますが、どうせ始めるなら、しっかり考えて、できるだけ無理なく、楽しく、長く続けられる副業を選びたいもの。では、自分にとってメリットの大きい副業とはどんなものでしょう。ここではまず「自分とのブレスト」に使える情報を紹介します。

シフト型/両立型、あなたはどっち?

 最初に紹介するのは、二つの副業スタイル。「シフト型副業」と「両立型副業」に分けて考えていきましょう。

 詳しく説明していきます。シフト型副業とは、「当面は、本業と副業を両立するが、将来は副業が本業にシフトする」という副業スタイル。将来、独立を視野に入れている人は、こちらの副業スタイルになるでしょう。一方、両立型副業とは、「将来も本業と副業を両立し続ける」という副業スタイルです。

 シフト型は、将来やりたい仕事で独立するために、本業から収入を得たり、本業の職場でスキルアップを図ったりしながら、時間を掛けて独立・起業の準備ができます。でも、独立後には、本業から得られるスキル、人脈、ナレッジ、やりがいを失ってしまう可能性があるという落とし穴もあります。

 両立型は、本業と副業のスキル、人脈、ナレッジ、やりがいの面で相乗効果を得られます。一方で、時間や労力のコスト管理が難しいという落とし穴があります。

 ちなみに、この特集では複数の本業を並行する「複業」や、足りない収入を補う内職的な副業は取り扱いません。一つの本業を持っていることを前提に、自分のキャリアにプラスにしつつ、やりがいを得るための副業を取り上げます。

 シフト型と両立型の、どちらの副業スタイルのほうが良いということではなく、人によって正解は異なります。自分が望む副業がどちらのスタイルなのかを意識しておくと、自分にとって今、何が一番大事なのかを考える軸になり、かつ、将来何か悩みにぶつかったときに乗り越えやすいでしょう。

 リクルートエグゼクティブエージェント在籍時から副業を実践してきたmorich代表の森本千賀子さんは言います。「本業と副業をうまく両立できれば、本業と副業において、スキル・人脈・ナレッジ・やりがいを掛け算でき、それによる相乗効果は計り知れません。企業も、働く側も、副業の本質的な可能性をより正しく評価すべきです」

 「心理学の観点でも、会社と家以外のサードプレイスを持っている人のほうが精神が安定すると言われています。自分の居場所と言えば本業勤務先と家庭の2つという方がほとんど。でも、本業と家庭において、常にすべてがうまく回っているとは限りません。誠心誠意努力していても、失敗したり嫌な目に遭ったりすることはあります。そんなとき、副業というサードプレイスを持ち、その場所で認められることができれば承認欲求が満たされ、メンタリティーのバランスを保つことができます。逆に会社や家で得られたプラスのエネルギーを副業に生かすこともできるのです」(森本さん)

 あなたのイメージに合う副業スタイルは、シフト型でしょうか。それとも、両立型でしょうか? 森本さんのように、最初は両立型で始めて、機が熟したらシフト型に移行することも可能です。

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最終更新:8/19(月) 10:24
日経doors

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