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初期の D2C と エージェンシー 、協働はあり得るのか?:「ハマれば、価値は莫大だ」

8/20(火) 9:01配信

DIGIDAY[日本版]

不足を補い、課題を見つける

最初のプロジェクトにおいて、通常のエージェンシー業務よりもずっと細やかなワークフローが導入された。ワーク・アンド・コーはヒッポの創設者らに対して毎日進捗を共有した。ヒッポにとって、エージェンシーとスタートアップの提携は「十分に立証された」モデルだったとピンコベスキー氏は語る。

そこからヒッポはワーク・アンド・コーと通常とは異なる商品開発システムを組み上げた。カスタマー獲得プロジェクトに続き、ラマスワミー氏のチームはヒッポのモバイルデバイスにおける請求プロセスのデザインを担当している。その後、ワーク・アンド・コーはさらにヒッポの全体的なリブランディングでも支援を行った。そしてヒッポは成長を遂げた。同社のCEOで共同創設者のアサフ・ワンド氏はフォーチュン(Fortune)に対し、「1億5000万ドル(約158億円)以上の保険料」契約を獲得したと語っている。

ピンコベスキー氏は、ワーク・アンド・コーとの初期における提携はヒッポの将来的な目標設定において不可欠だったと振り返る。「非常に優秀な人材の力を借りられる優れた方法だった」と同氏は指摘し、次のように述べている。「ライフサイクルの初期段階にあるスタートアップが、あのような優秀な人材の力を借りるのは極めて難しい」。ピンコベスキー氏の指摘通り、ワーク・アンド・コーと提携することでヒッポはインハウスでは実現できなかったベテランチームの力を借りることができた。「ラマスワミー氏のチームは良い意味で当社に足りなかった部分を補い、課題を突きつけてくれた」と同氏は語る。

チームの延長のような形

逆に、ワーク・アンド・コーの要求もより高いものへと進化している。ラマスワミー氏のチームは最初はデザインに欠けた部分を補っていた。ヒッポの当時の社員はクリエイティブの専門知識がなく、まとまりに欠けていた。現在同社はインハウスのデザインチームを雇用しており、デザイン担当リーダーがチームを率いている。ピンコベスキー氏も初期の提携時とは「少し異なるモデルとなっている」と語る。ワーク・アンド・コーは「ヒッポのチームの延長のような」形で「取り組んでいる重要なプロジェクトに新たな視点をもたらしてくれる」という。

ピンコベスキー氏は「エージェンシーのなかには、こうした業務は時間効率が悪いと考える企業も多い」と指摘し、次のように述べている。「だが、うまくハマれば、生み出される価値は莫大だ」。

Cale Guthrie Weissman(原文 / 訳:SI Japan)

編集部

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最終更新:8/20(火) 9:01
DIGIDAY[日本版]

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