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アキレス腱と足裏をケア 健康で歩き続ける足をキープ

8/20(火) 10:12配信

NIKKEI STYLE

ヒトの足はアーチ構造を持つことで全身の体重を支え、着地時の衝撃を受け止めている。しかし、足のアーチは年とともに落ちて扁平足になりやすく、さまざまな足トラブルの原因になる。今回はそれを防ぐセルフケアを紹介する。

◇  ◇  ◇

前回「健やかに歩き続ける基本 足の3つのアーチを崩さない」で、「内側の縦アーチ」「外側の縦アーチ」「横アーチ」の3つがあることを説明した。これらのうち、加齢とともに「内側の縦アーチ」が落ちやすい。加齢に伴って筋力が落ち、かかとの骨が内側に倒れてくると「内側の縦アーチ」が落ち込んで、土踏まずの部分が地面についてしまう。これが俗にいう「扁平足(へんぺいそく)」だ。

■痛みの原因になる扁平足を防ごう

「扁平足になると足の変形障害が起きやすいことはもちろん、足が疲れやすくなったり、だるくなったりもします。アーチが崩れているので足を前に進める推進力が弱く、ペタンペタンと歩いてしまう。だから足が疲れてしまうのです」と、下北沢病院足病総合センター長の菊池恭太さんは解説する。

そして扁平足が進むと足の人さし指の付け根に痛みが出ることがある。人間は歩行時、地面を蹴りだすときは指の付け根のMTP関節(指の付け根の関節)を曲げて歩みを前に進める。このとき最も重要な役割を果たすのは親指だ。しかしアーチが崩れて扁平足や外反母趾(ぼし)になると、歩行時の蹴りだし動作のときに親指が正常に働かなくなってくる。

「親指の機能不全によって親指での蹴りだし動作ができなくなってくると、多くの場合、足の人さし指にかかる負担が大きくなります。そして人さし指の付け根の骨である中足骨(ちゅうそくこつ)が慢性的な痛みを抱えてしまう。これが中足骨骨頭部痛(ちゅうそくこつこっとうぶつう)です」(菊池さん)。

これは決して病気として診断されるものではないが、時間がたてばよくなるものでもない。ひどくなると、足が痛くて歩けないという人もいるそうだ。

また、成人期の扁平足の一番多い原因は「後脛骨筋腱(こうけいこつきんけん)機能不全」。「後脛骨筋は、ふくらはぎのもっとも深層にある筋肉です。足のアーチの要石と呼ばれている舟状骨(しゅうじょうこつ)に付着し、舟状骨を引き上げています。歩行時、接地したときの衝撃を吸収するためにアーチはグッと沈みこみますね。そして沈みこんだものをまた元に戻して蹴りだしていく。そのためにアーチが過度に沈みこまないように引っ張りあげているのがこの筋肉です」(菊池さん)。

しかし、後脛骨筋も加齢とともに傷んでくる。また後脛骨筋の腱である「後脛骨筋腱」は内くるぶしのすぐ後ろで向きを変えているため、負荷を受けやすい。加齢や肥満などによって、内くるぶし付近で腱が断裂してしまうこともある。そうすると内くるぶし周辺が痛くなり、足のアーチが支えられなくなってしまうのだ。

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最終更新:8/20(火) 12:15
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