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【サッカーコラム】フェルナンド・トーレスはフットボールを二度生きた~8・23現役ラストマッチを見逃すな!

8/20(火) 7:46配信

ベースボール・マガジン社WEB

 8月23日、一人のフットボーラーがユニフォームを脱ぐ。サガン鳥栖に所属するFW、フェルナンド・トーレスが現役を引退するのだ。スペイン代表としてEUROを二度制し(2008、2012年)、ワールドカップでも優勝(2010年)。世界でも有数の実績を誇るストライカーが、キャリア最後のクラブとして選んだのが鳥栖だった。
 スペイン代表時代の盟友、アンドレス・イニエスタやダビド・ビジャが所属するヴィッセル神戸をホーム・駅前不動産スタジアムに迎える試合が現役ラストマッチになる。惜別の日を前に、フェルナンド・トーレスの歩みをここに振り返る――。

母国スペインのほか、イングランドやイタリア、そして日本でF・トーレスはプレーした(写真◎Getty Images)

三拍子そろったストライカー

 彼はフットボールを二度生きた。

 この夏、現役生活にピリオドを打つフェルナンド・トーレス(サガン鳥栖)のことだ。優れた選手はもう終わったと思われる状態から、にわかに蘇るケースがよくある。

 いや、変身だろうか。

 ポジションの転向やプレースタイルの改造を機に復活するケースが少なくない。かつてのロナウド(ブラジル)もそうだ。最盛期にはたった独りで敵の守備者を何人もぶち抜く「怪物」だったが、選手生命すら危ぶまれる大ケガを乗り越え、ゴール前の仕事に専念する点取り屋へ変貌を遂げた。

 若き日のF・トーレスも、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだった。

 速い、高い、巧い。これだけの条件を備えた本格派のストライカーはスペイン史上でもめずらしい。大半の選手は3つのうち、何かが欠けていたからだ。

 名門アトレティコ・マドリーのカンテラ(育成組織)で育ち、18歳のときにラ・リーガ初挑戦。それ以降、実に5シーズン連続で2ケタ得点を記録している。まさに昇り竜だった。

 おそらくキャリアの最盛期はイングランド屈指の強豪リバプールに在籍した3シーズン(2007年夏から2010年夏)だろう。プレミアリーグ初挑戦の外国籍選手では最多記録となる24得点を量産。あっという間にエースの座に収まり、盟友スティーブン・ジェラードとプレミア最強の弓矢となった。

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最終更新:8/20(火) 7:46
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