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電動アシスト自転車の先祖? 最近話題になったホンダ・ピープルってどんなバイク?

8/20(火) 12:01配信

モーサイ

突然だが、皆さんは「ホンダ・ピープル」というモデルをご存知だろうか? ピープルは1984年に発売された原動機付自転車だが、この35年前にデビューしたモデルが少々前に話題を集めたという。
 いったいどんなモデルなのか、話題を集める発端となったオーナーに話を聞きつつ、ピープルの魅力に迫ってみよう。

【関連画像ほか】オーナーに聞くレア二輪旧車、ホンダ・ピープルの飼い慣らし方

report:日暮大輔 写真提供:ホンダ/門前秋良さん

バタバタの再来? 正真正銘の“原動機付自転車”

 そもそもピープルとはいったいどのようなものなのか簡単に説明しよう。
ホンダ・ピープルは1984(昭和59)年2月22日に発表され、東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・京都・兵庫・和歌山・奈良の9都府県は3月15日、その他の道県では4月1日より発売された第一種原動機付自転車(以下、原付と表記)である。

 ホンダが’76(昭和51)年に発売して大ヒットを記録し、後のHY戦争のきっかけともなったロードパル同様、これまでバイクに親しみにくかった女性ユーザー層をターゲットとしていた。

特徴的なのがその車体構造。当時主流となっていた原付は、タクトやパッソルなどウォークスルータイプのスクーターだったが、ピープルは自転車と同方式のパイプフレームに重量約4kg・排気量24cc(内径32.0mm×行程30.0mm)の超小型2ストロークエンジンを搭載する「ペダル付き原動機付自転車」。
つまりは欧州では一般的なモペッドに該当する車両となっていた。

 このエンジンは4000回転でわずか0.7馬力を発生するという非力なもので、ペダルを漕ぎつつスロットルレバーを操作することで始動し、リヤタイヤに押し付けられているドライブローラーによって動力を伝達する方式を採用。

 あくまでエンジン動力を補助的に使用する構造で、ホンダが創業期に販売していた自転車の補助動力エンジン(通称バタバタ)の再来といってもいい。

発売時期はバイク販売戦国時代だった

 だが、時はまさに空前絶後のバイクブームが過熱し始めたという時期。
 毎月のようにニューモデルが投入され二輪専門誌を賑わせる中で販売されたが、日本国内ではもはや時代遅れといっても過言ではない構造のピープルは日の目を浴びることもなく、販売後数年でひっそりと生産を終了。

 “使いやすく新しいカテゴリー”の創出を目指し、自転車に近い軽便さを持ったパーソナル・コミューターとして販売されたが、バイクブームという時代の波に飲み込まれてしまった、ある意味不遇と言っていいモデルなのである。

 とはいえ、「自転車の運転を補助する」というコンセプトは消えることなく、後継車ではないもののホンダ・ラクーンなどの電動アシスト自転車が誕生していったのだから、ピープルは電動アシスト自転車の祖先と言ってもあながち間違いではないのかもしれない。

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最終更新:8/20(火) 12:01
モーサイ

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