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財政は破綻しない (塚崎公義 大学教授)

8/20(火) 6:33配信

シェアーズカフェ・オンライン

消費税の増税が迫りつつあります。財政赤字が巨額だから、緊縮財政で財政赤字を減らさないと大変だ、という事のようです。

そこで本稿は、「財政が破綻する可能性を少しでも小さくするため、緊縮財政を急がなければならない」という論者への反論として、日本の財政は破綻しないのだ、という事を示したいと思います。

ちなみに、筆者といえども「財政赤字は全く気にしなくて良い」というつもりはありません。政府の借金が膨れ上がると、インフレを招くリスクが高まるかも知れませんから。しかし、財政赤字を放置するリスクと増税によって景気が悪化してしまうリスクとを比較すると、このタイミングでの増税は危険だと考えているわけです。

■日銀に紙幣を刷らせるのは禁じ手だとしよう
MMTという理論が最近話題となっています。大胆に要約すれば「日銀に紙幣を刷らせれば、政府が借金を返せない事は無いのだから、政府の借金は気にしなくて良い」というものです。

たしかに、日銀に紙幣を刷らせれば政府の借金は返せるので、政府が破産する事はありません。つまり財政は破綻しないのです。

本稿は以上です……という事でも良いのですが、さすがにそれでは超インフレを招きかねませんから、本稿では日銀に紙幣を刷らせるのは禁じ手という事にしておきましょう。

今ひとつ、家計金融資産が1800兆円ありますから、これに財産税率60%を課せば、政府の借金1100兆円が一気に返せます。しかし、これも暴動か革命が起きそうですから、本稿では禁じ手という事にしておきましょう。

筆者としては、1%の税率の財産税を60年間にわたって課すという選択肢は真面目に検討したいと思いますが、これも本稿では検討しない事にしましょう。

今ひとつ、相続税の増税も、筆者としては真面目に検討すべきだと考えています。特に、子も親も配偶者もいない被相続人の遺産は兄弟姉妹が相続する事になっていますが、これには100%の相続税率を課すべきだと思います。もっとも、これも本稿では検討しない事にしましょう。

こういった手段をとらずとも、それでも財政は破綻しないのだ、という事を以下に示したいと思います。

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最終更新:8/20(火) 6:33
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